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有名店がひしめき合うラーメン激戦区 “博多駅筑紫口”の中でも異彩を放つ〈焼鳥店発の博多豚骨ラーメン〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

九州の玄関口JR博多駅の筑紫口側には「博多めん街道」というラーメンをテーマとした施設もあり、周辺も含めると20店舗近くのラーメン店がひしめき合っているエリア。福岡を代表する有名店やチェーン店、豚骨ラーメン以外の名店もたくさんあり、お昼時には行例の絶えないお店も多く、正に福岡を代表するラーメン激戦区の一つ。どちらのお店も基本的には観光や出張の方々で連日賑わっている。ただ、地元民にとっては利便性の高い場所でありながら時間のないランチタイムにラーメンでササッと食事を済ませたい時にはちょっと不便を感じることもあり、日頃訪れる機会はそう多くない。そんな中、博多駅の筑紫口を出てほんの100mほどの場所に確実に席を確保でき待たされることもない、困った時の救世主のようなお店があるのをご存じだろうか?

博多駅筑紫口を出て、駅を背にして右手に歩いて進むとほんの1分ほどで到着する。そこは〈信長本家 筑紫口店〉。歴とした博多の有名な焼鳥屋さんで客席数は1階と地下を合わせると軽く100席以上はある大きなお店だ。店先には「博多ラーメン(地下)」と記された大きな看板もあり、開店時間は11時から。1階の入口は開いておらず、地下へ降りる階段の入口に「博多信長」の暖簾が掛かっていれば開店している印。地下への階段を降り入口の扉を開けると広々とした店内が広がる。

ラーメンだけですけど大丈夫ですか?

毎回来るたびに『お昼はラーメンだけですけど大丈夫ですか?』そんな台詞をお店の方々からはじめに問いかけられる。こちらはもちろんそのつもりで来店しているわけなので『はい、大丈夫です!』と返答。店内の奥へと招かれ中央あたりのテーブル席へ案内された。おそらく自身もラーメンだけを食べに初めて訪れた頃から十数年以上の歳月は経つ知る人ぞ知るお店だ。

仕込みながら提供される昼の豚骨ラーメン

何度か来ているのでシステムは理解しているつもりながら観光の方が多いからなのか、スタッフさんから壁に掛かったメニュー表に目配せされる。お昼はそのメニューの中のみ注文が可能。店内には3人ほどのスタッフさんが居て、夜の仕込みも兼ねての営業なのかお三方とも忙しそうに動かれていた。

ごはんと定食以外は本当にラーメンの単品メニューのみで、ラインナップを紹介すると「ラーメン550円」「ピリ辛もやしラーメン750円」「しなちくラーメン750円」「チャーシューラーメン800円」「特製ねぎラーメン800円」「明太ラーメン950円」「ラーメン定食750円」「替え玉130円」「ごはん150円」というメニュー構成になる。ラーメン1杯550円はこの博多駅エリアでは名代ラーメン亭と並ぶ安値。昔はこの立地でワンコイン以下だったという記憶もあるお手軽な一杯だ。

ラインナップの中からラーメン単品を注文

やや透き通った感じの甘みのある豚骨スープは、あっさりとしながらも塩みもしっかりと効いた昔懐かしいシンプルな一杯。具材はネギ、キクラゲ、メンマにチャーシューと基本的な博多スタイルよりも少し豪華めに盛られている。

合わせる麺は博多の老舗製麺所の素朴な細ストレート麺。パツパツとしたコシのある食感が博多のラーメンらしい心地いい食べ応えがあって、あっという間に完食。ごちそうさまでした。

最後に。お昼の時間はお酒類の提供はできないそうなのでご注意いただければと思います。(おそらく仕込みも兼ねた時間なので呑兵衛を相手にする時間もないんじゃないかと想像。笑)なので、せっかくの観光や休日でお昼から飲みたいという時には不向きです。ただ11時から夜までの通し営業(中休み無し)の中で、夕方16時くらいからなら仕込みも終わり、焼き鳥を食べながらお酒も飲めるようです。またお昼と同様に夜もラーメンが食べられるので、地元の方はもちろん観光や出張で訪れた方にもとても使い勝手のいいお店なので機会があればぜひお立ち寄りください。

信長本家 筑紫口店

住所  :福岡県福岡市博多区博多駅中央街45
[地図
営業時間:11時00分~16時00分(ラーメン提供のみ ※要確認)
    :16時00分~24時00分(ラーメン提供あり ※要確認)
定休日 :不定休(※要確認)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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