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男子プロゴルフ賞金王レーストップの選手に学ぶ、飛んで曲がらないバックスイングの仕方

野洲明ゴルフ活動家

日本の男子プロゴルフツアーは残り8戦。これから賞金王争いが話題に上がることが増え始めるだろう。

現在、賞金王争いをリードしているのが今季3勝の平田憲聖。

平田の特徴としてあげられるのが、精度が高いドライバーショット。身長170cmで体重70kgと、決して体格に恵まれているわけではないものの、飛距離も出る。

今季のドライビングディスタンスは290ヤードを超え37位。フェアウェイキープ率順位と合算したトータルドライビングは5位だ。

この精度を実現できているポイントとしてあげられるのが、バックスイングの‟ふところ”の広さ。

効率よくボールに力を伝えるには重要なポイントとなる。

‟ふところ”とは

ふところとは、バックスイングからトップオブスイングでの、胸と手元の間の空間のこと。

一般的によく使われるワードでいうと、体幹と腕が‟同調”することで、ふところの広さが保たれて、スムーズにスイングしやすくなる。

ふところが広いバックスイング
ふところが広いバックスイング

ふところがつぶれたバックスイング
ふところがつぶれたバックスイング

ふところを広くするために必要な動き

同調させようとして、手や腕、体幹を固めてしまうと、ふところは保たれにくくなる。肘が曲がって、手元が胸に近づき、ふところがつぶれたバックスイングになりやすくなる。

ふところの広さを保つためには、腕をリラックスさせながら、体幹の回旋と側屈をミックスさせたい。

そして、手首を固定してクラブを持ち上げようとせず、右手を支点、左手を力点にし、テコの原理を使ってクラブを動かすと、ふところの広さを保ちやすくなる。手の上向きや横向きの力を極力使わないイメージだ。

左腕よりも右腕の長さを変えないイメージを持つ

平田のスイングを見たときに、伸びているのは左腕なので、左腕を伸ばそうとしがちだが、長さを保つ(あまり曲げない)イメージを持つべきは右腕だ。

つっぱらない程度に右腕の長さを保って、バックスイングしていくことで、右ひじ内角が鈍角の、ふところが広いトップオブスイングになる。

「右ひじの内角は180度に近いほど良い」ぐらいのつもりで、練習してみてほしい。

感覚的には、トップが浅いハーフスイングのような感じになるだろうが、実際は、それなりの大きさのスイングになっているものだし、右ひじは、適度に曲がる。

やり始めは、飛距離が落ちるかもしれない。だが、慣れてくると、それまで使われていなかった体幹や下半身の力が使われ始めて、飛距離が出てくる。その時は、その飛距離の再現性が高まっていることを実感できるはずだ。

平田憲聖「みんなでドリームチーム対決!」1番人気
【みんなでドリームチーム対決!とは】
通称「みんドリ」は、実際のプロツアーに出場している選手の中から好きな選手を選んで自分だけの、最大4名の“ドリームチーム”を作成し、選んだ選手たちの試合成績を競い合うオンラインゲーム。参加費が無料でありながら、予想が当たれば、賞品ゲットのチャンスがある、というものだ。
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「みんゴル」ではなく「みんドリ」 プロゴルフツアーで開催されている、みんなでドリームチーム対決!とは(Yahoo!ニュース エキスパート)
昨日19日に開幕したパナソニックオープンで開催されている「みんなでドリームチーム対決!」では、平田が一番人気となっている。
【筆者の予想】
筆者の予想は、今平周吾、金谷拓実、岩﨑亜久竜、石川遼の4名。この選定理由に以下の関連記事で紹介されている記事より、ご確認いただきたい。
ちなみに、第1ラウンドは4人の合計が10アンダーで、みんドリランキングは447位だった。
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ZOZO出場権獲得者決定まで4戦 パナソニックオープン優勝候補4名(GOLFERS SUPPORT)
【みんどりQ】
大会期間中、5問のクイズにも毎日参加できる。正解数と時間を競うゲームだ。これが難しい。チャレンジしがいがあると思うので参加してみて欲しい。

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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