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ベスト4進出は渡辺明名人(38)か? 斎藤慎太郎八段(29)か? 9月10日、日本シリーズ2回戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 9月10日。熊本県益城町・グランメッセ熊本において第43回将棋日本シリーズ・JTプロ公式戦2回戦、渡辺明名人(38歳)-斎藤慎太郎八段(29歳)戦がおこなわれます。詳細は公式ページをご覧ください。

 本棋戦常連の渡辺名人は過去に優勝3回を達成しています。斎藤八段はまだ優勝の経験はありません。

 今期、渡辺名人はシードで2回戦からの登場です。

 斎藤八段は1回戦で木村一基九段と対戦しました。棋譜は公式ページで公開されています。

 斎藤八段先手で、戦型は角換わり腰掛銀。最後まで勝敗不明の熱戦を131手で斎藤八段が制しました。

 本局の勝者はベスト4に進出。永瀬拓矢王座と対戦します。

 渡辺名人と斎藤八段は、昨年、今年と2年連続で名人戦七番勝負を戦いました。これまでの通算対戦成績は渡辺12勝、斎藤5勝です。

 名人戦3連覇を達成した渡辺名人。「爽節」(そうせつ)と揮毫された記念の扇子も発売されました。

 日本各地を転戦する本棋戦。渡辺名人は早めに現地入りし、地元の美味しいものを満喫しているようです。

 ここまでは渡辺名人に押されてきた斎藤八段。巻き返すことはできるでしょうか。

 ABEMAトーナメントでは来週9月17日、チーム渡辺とチーム斎藤が対戦します。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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