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プロ野球、後半戦始まる。「3タテ」がペナントレースの鍵を握る? #専門家のまとめ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
ソフトバンクは連日満員御礼の中、後半戦も好調なスタートを切った。(筆者撮影)

 プロ野球は、オールスター戦が終わり、ペナントレース後半に突入した。後半戦最初の3連戦を終えて、セ・パ両リーグそれぞれペナントレースの構図が見えてきた。

ココがポイント

▼パ・リーグの首位をいくソフトバンクは昨年の覇者オリックスを3タテ。覇権奪回に向けて再加速。

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▼セ・リーグも巨人が敵地・横浜でDeNAを3タテ。3連戦の最後はベテラン・菅野の完封で締める。

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▼セ・リーグの昨年の覇者阪神も甲子園で中日の絶対的守護神ライデル・マルティネスからサヨナラ勝ちで3タテ。

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▼ソフトバンクを追う千葉ロッテも3タテ目前だったが、守護神・益田が楽天にサヨナラ勝ちを許す

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エキスパートの補足・見解

 パ・リーグは昨日の試合でソフトバンクにマジックが点灯する可能性もあったが、日本ハムが西武に勝ったため、マジック点灯はおあずけ。しかし、2位に11ゲーム差と、独走体制を固めた。パ・リーグのペナントレースの焦点はもはや千葉ロッテ、楽天、日本ハムのAクラス争いに移ったと言っていいだろう。

 一方、一時期団子レースだったセ・リーグのペナントレースは、巨人が頭ひとつ抜け出した感がある。明日から巨人はペナント奪取のための最大のライバルである阪神との直接対決に望む。この3連戦を最後に高校野球のため本拠地・甲子園をしばらく離れる阪神としては、あわよくばこのカードも3タテで一気に3.5のゲーム差を詰めたいところだ。

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

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