強まる太平洋高気圧で台風18号は真夏のコース取りへ、大荒れに加え、猛暑日が出現も?#専門家のまとめ
台風18号は、沖縄に長丁場の大荒れをもたらすおそれがあり、十分な警戒が必要です。一方、沖縄付近を通過した台風は、10月ならば、日本付近かあるいは日本の南海上を速度を上げて、東進することが多いものですが、今回の台風18号は、季節外れに強まる太平洋高気圧にブロックされ、まるで真夏のように朝鮮半島を指向する計算が多くなっています。これにより、大雨や荒天に加え、10月なのに、季節外れの猛暑日が出現する可能性もあり、熱中症にも警戒が必要となるかもしれません。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
上図は今週末にかけての関東から九州の予報と予想最高気温です。季節外れに強まる太平洋高気圧や東シナ海を北上する台風18号の影響で、南の海上から大量に湿った暖かな空気が流れ込むため、2日(水)から5日(土)頃を中心に、あちらこちらで雨が降り、雷を伴って、激しく降る所もあるでしょう。台風18号に近い西日本ほど、南風が強く吹き荒れる心配もあります。
そして予想最高気温に注目すると、南からの暖かな空気の影響で、10月に入ってもまだ30度以上の真夏日が多く予想されていて、特に4日(金)は北陸地方で33度から34度の厳しい暑さが予想されています。これは南風が山越えのフェーン現象を起こすためで、南風の吹き方や晴れ具合などによっては、35度以上の猛暑日が出現する可能性も十分に考えられます。
過去に10月に猛暑日が出現したことが新潟県で5回ありますが、これも季節外れに台風が日本海を進んだ時でした。今回も季節外れの猛暑日が出現する可能性が十分に考えられますので、大雨や荒天などの他、熱中症にも警戒が必要となりそうです。