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台風17号は秋コース、台風18号は一転真夏のコース取りへ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

ダブル台風はそれぞれ秋コースと真夏のコース取りへ

台風17号と台風18号の予報円(ウェザーマップ発表)
台風17号と台風18号の予報円(ウェザーマップ発表)

最新の台風情報(気象庁発表)

ダブル台風の最新の予報円が発表されました。まず台風17号は、やや発達しながらあす30日(月)にかけて、小笠原近海を北上し、あさって1日(火)には暴風域を伴う台風となるものの、関東の沖合をやや離れて通過する予想です。予報円の西側を北上すれば、関東に近づく可能性もありますが、その可能性は低くなってきたようです。台風17号は、関東の東海上を北上するいわば秋台風の典型的なコースとも言えるでしょう。

一方、台風18号はちょっと様相が違います。今後非常に強い台風に発達し、あさって1日(火)から2日(水)頃に台湾付近を通過し、3日(木)にかけて、東シナ海へ出る予想です。典型的な10月の秋台風ならば、ここから速度を上げ、日本付近あるいは日本の南海上を足早に東進していくことが多いのですが、台風18号は4日(金)にかけて、東シナ海を北上し、朝鮮半島を指向するような計算が多数派となっています。

これは台風17号が関東の東海上を通過したあと、夏の太平洋高気圧が日本の東から本州付近にかけて強まるためで、台風18号はいわば真夏のようなコース取りで、九州の西海上を北上する計算が多くなっています。

台風17号の渦巻きは関東沖を通過へ

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

上図は台風17号が関東に最も近づくであろうあさって1日(火)正午の雨と風の予想です。(台風の予報円とは多少ずれがあります。)

台風17号に伴う活発な雨雲や暴風を伴う渦巻きは、関東の陸地にはかからずに、沖合を通過していく計算です。このため関東では千葉県などの沿岸部で、強風や高波に注意が必要ですが、平野部で広く荒天や大荒れとなる可能性はかなり低いとみられます。

台風18号で、沖縄は長丁場の荒天に警戒

雨と風の予想(ウェザーマップ)
雨と風の予想(ウェザーマップ)

上図は台風18号が先島諸島に近づいてくるであろう2日(水)午後3時の雨と風の予想です。(台風予報円とは多少ずれがあります。)

台風18号に伴う活発な雨雲や暴風を伴う渦巻きが石垣島などにかかり始める可能性があり、その他の沖縄地方でも南風が強まり、荒天となるおそれがあります。その後、沖縄地方では、先島諸島を中心に、3日(木)にかけて、警報級の暴風、大雨、高波、高潮が続くおそれがあり、長丁場の大荒れに十分な警戒が必要です。(台風18号に関する気象情報

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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