上京で勝負の春。今井らいぱちが考える「アインシュタイン」河井ゆずるへの恩返し
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/nakanishimasao/01755720/title-1714821772156.jpeg?exp=10800)
お笑いコンビ「ヒガシ逢ウサカ」として活動し、2020年に解散後はピン芸人に転身した今井らいぱちさん(37)。「笑い飯」哲夫さん、川西賢志郎さんらのモノマネでも注目を集めていますが、今春、活動拠点を大阪から東京に移しました。大きな決断をさせた先輩芸人の背中とは。
先輩の背中
4月下旬に妻と子どもと東京に引っ越しをしました。
自分の周りでも、多くの芸人が大阪から東京に拠点を移している。東京のほうが仕事の幅も広いし、大阪にはないネット番組も多いし、特にピン芸人ならばより一層チャンスがあるのでは。
そんなことをたびたび聞いてきましたし、ピンになって3年。大阪でいろいろな仕事をさせてもらえるようにもなってきて、さらに全国区の人気者になりたいという思いが強くなったのも正直ありました。
その根底にあったのが実際に東京に出て活躍されている先輩の姿でした。ずっとかわいがってくださっている「アインシュタイン」の河井ゆずるさんからもずっと東京の話を聞いていました。
ゆずるさんは自分のこれからを細かく計画されていて、何年後までにこれをやって、何年後には東京に行っている。その計画通りに動かれていました。そして、今東京で活躍されている。その姿を見ていると、こちらも強い刺激を受けることになりました。
僕にも「自分の人生なんだから『この時までにこうなる』というのを決めて動いたほうがいいよ」と言ってくださっていたんですけど、僕がタイプ的に「その日を一生懸命に生きる」という人間で、なかなか計画を立てるのが難しくて。
でも、やっぱりゆずるさんの背中は大きく見えましたし、そこに近づきたいと思って動くことにしました。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/nakanishimasao/01755720/image-1714821997087.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
恩返し
まだ東京での時間はそんなに経っていないんですけど、こちらに来た意味はすごく感じてもいます。
大阪では行くところ全員知っている人ばかりで、慣れた場所ばかり。ものすごくやりやすい環境でもあったんですけど、東京ではホームであるはずの劇場ですら不慣れだし、これまで会ったことのない人だらけでもある。ドギマギやドキドキも常にあります。
だからこそ、意味があったと思いますし、自分に負荷がかかっている分だけ伸びしろになるのかなとも感じています。
それと、舞台に立ってしまうとお客さんはフラット。大阪でも東京でも変わりなく、面白ければ笑っていただけるし、そうでなければウケない。そこのベースは変わりないんだということもやりがいにつながっています。
先日もゆずるさんと飲みに行かせてもらって、改めてありがたいことだなと思いました。そうやって飲みに行くだけでなく、東京で一緒に仕事をしてみたい。その気持ちもより一層強くなりました。
何をしても恩返しなんてことにはならないんだと思いますけど、ただただ純粋に全国区のテレビで一緒に仕事がしたい。そうすれば、きっとゆずるさんも喜んでくれるはず。その日のために、なんとか自分が頑張らないといけないなと。
そのためにやることは山ほどありますし、東京に慣れることも必要なんでしょうね。この前も何となく入った喫茶店でアイスコーヒーが860円もしたんです…。なんとなく300~400円かなと思っていたら、まさかの値段で。しっかりと良い定食が食べられるやんと(笑)。いろいろな経験をして、積み重ねをして、なんとか目標に近づきたいと思っています。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/nakanishimasao/01755720/image-1714821682333.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
(撮影・中西正男)
■今井らいぱち(いまい・らいぱち)
1987年4月6日生まれ。滋賀県出身。本名・今井将人。2010年にNSC大阪校33期生の同期・高見雄登とお笑いコンビ「ヒガシ逢ウサカ」を結成。2020年にコンビ解散後は本名から現芸名に改名し、ピン芸人として活動。「笑い飯」哲夫、川西賢志郎らのモノマネ芸で注目される。21年に一般女性と結婚。今春、活動拠点を大阪から東京に移す。5月11日にらぶおじさん、kento fukayaとのユニットライブ「らぶらいken」を東京・ヨシモト∞ホールで開催する。