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【現地取材】“韓国女子ゴルフ界の美しき妖精”キム・ジャヨン独占インタビュー

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
取材中のキム・ジャヨン(写真:KANG MYEONG HO)

日本では本日『ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント』最終日を迎えるが、韓国ではKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)の今季21戦目となる『ハンファ金融クラシック』最終日が行われる。

アン・シネも出場した賞金額韓国最高の大会

同大会の冠スポンサーであるハンファは、韓国10大財閥のひとつで主に保険、証券、化学、建設などを手掛けるグループである。

韓国プロ野球のハンファ・イーグルスの親会社で、1990年からKLPGAの大会冠スポンサーを務めてきた。契約選手も多く、今季から日本を主戦場とする“8等身美女ゴルファー”ユン・チェヨンが、ハンファ出身であることは有名だ。

また、ユン・チェヨン(52位タイ/以降、大会3日目の成績)だけではなく、日本の野村敏京(36位タイ)、アメリカのネリー・コルダ(63位タイ)らもハンファ出身で、『ハンファ金融クラシック』は彼女らハンファ所属選手が顔を揃えることでも知られているが、今年の大会はさらにパワーアップした。

優勝賞金3億5000万円ウォン(約3500万円)、賞金総額14億ウォン(約1億4000万円)で、今年からKLPGAツアーのメジャー大会として開かれたこともあって、日本からも柏原明日架(63位タイ)、辻梨恵(予選落ち)、佐伯三貴(予選落ち)が出場した。

もちろん、韓国のスター選手も顔揃えた。前出したユン・チェヨンはもちろん、最近は日本での出場が多くなったアン・シネも出場した。

アン・シネにとってはホステスプロを務めた『MYムンヨン・クイーンズパークチャンピオンシップ2017」以降3週間ぶりの韓国ツアー出場ということで、現地メディアの注目を集めた。結果的には予選落ちに終わったが、日本同様に彼女の“ミニスカ”姿は、韓国でも格好のニュースになるのだろう。

(参考記事:追跡写真22枚!! 韓国では膝上35センチの“スカイブルー”!? アン・シネとマッチプレー!!)

“フィールドの妖精”にして“氷の姫”

そんな出場選手の中で個人的に気になったのは、韓国でも人気のひとりの女子プロゴルファーだった。

キム・ジャヨン(36位タイ)である。韓国では前出のユン・チェヨンやアン・シネらとともに“KLPGA広報モデル”を務め、美しいドレス姿を披露して話題になったこともある人気者だ。

一時はイ・ボミやキム・ハヌルを凌ぐほどの人気を誇った美女ゴルファーだが、実は大会前に彼女とインタビューできる機会に恵まれ、こんな話を聞いていたのだ。

「本当は今年の日本女子プロゴルフツアーのQT(クォリファイングトーナメント)を受ける予定だったんです。申請も済ませ、準備も進めていたのですが、ファーストQTの日程と『ハンファ金融クラシック』の日程が重なってしまって、今年は受験を断念することになったんです」

キム・ジャヨンも日本ツアー進出を検討している。ある程度は予想したが、キム・ジャヨンも日本進出を真剣に検討しているという告白にちょっぴり驚かずにはいられなかった。

というのも、キム・ジャヨンはその美貌に加え、スレンダーでモデルのようなスタイルから“フィールドの妖精”と言われた人気者だ。

2012年にはKLPGAツアーで3勝を飾っている。“氷の姫”という別名もあったが、名実ともに“ライジングスター”だった。

(参考記事:“フィールドの妖精”と“氷の姫”。ふたつの顔を持つ韓国美女プロゴルファー、キム・ジャヨン)

ちなみにこの2012年には、『サマンサタバサ・ガールズコレクション・レディストーナメント』に招待出場し、日本ツアーデビューも果たしている。

彼女を単独インタビューするはそのときが最初で、2014年春には済州道(チェジュド)で日本の週刊誌のグラビア撮影にも付き合ってもらったが、「日本でプレーしたい気持ちがある」と語ったのは、今回が初めてだったのだ。

「先輩たちの話を聞いていると、自分も日本で挑戦したくなる」

「そうでしたね。5年前や3年前は、まだ“海外でのプレー”に現実味を持たなかった自分がいました。

例えばアメリカでプレーする自分をイメージしたとき、“体力的に厳しいだろうな”という考えがあったし、日本でプレーするとしても、家族に日常的に指導を受けるコーチとも離れることになる。

そういったさまざまな心配事が脳裏を過り、海外進出について億劫になっている自分がいました。

ただ、今は違います。少なくとも、日本に関しては良いイメージがある。それはやっぱり、すでに日本で活躍している先輩たちの存在が大きいですね」

聞けばキム・ジャヨンは、イ・ボミ、キム・ハヌルといったすでに日本で大活躍している韓国女子プロゴルファーたちから、日本に関するさまざまな話を聞かされるという。助言やアドバイスもあれば、日本のゴルフ環境に関することも多いらしい。

(参考記事:韓国美女ゴルファーたちに聞いた!! 日本から離れられないワケ)

「先輩たちの話を聞いていると、自分も日本でチャレンジしてみたいと思えてくるんです」というキム・ジャヨン。

ならば先に日本で活躍する先輩たちは、韓国でプレーする後輩美女ゴルファーにどんな影響をもたらしているのだろうか。それはまたの機会に紹介したいと思う。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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