【八潮市】八潮市の花桃から生まれた、淡いピンク色のサイダーがあります。
「やしお花桃サイダー」は、市内の大久保屋さんという酒屋さんが、新潟の地ビール工場と共に試行錯誤を重ね、八潮の花桃を使って作り上げたサイダーです。
「花桃」は八潮市の花です。花桃が市の花になったのは平成26年のことです。昭和58年からくちなしが市の花になっていました。第2の「市の花」が定められるまでには地域の方々の想いがありました。
中川の河川敷にあるフラワーパークは平成9年3月に開園しました。春の花桃や菜の花をはじめとする季節の花々が植えられ、訪れる人々を楽しませています。以前は草が生い茂って不法投棄の多い場所だったようです。地域の方々が何度片付けても収まらず、“いっそ花でも植えたらごみを捨てられなくなるだろう”と植えたのが花桃だったということです。
毎年、川の駅 中川やしお花桃まつりが開催されるようになり、そこから徐々に八潮市=「花桃」のイメージが定着していきました。そして平成26年、くちなしに加えて「花桃」が第2の市の花に指定されました。地域の方々の努力が、ゴミの山を憩いの公園に変えていったんですね!!
市の花に指定されたころ、大久保屋さんに新潟の小さな地ビール屋さんが飛び込みの営業に来られたのがご縁の始まり。その"地ビール屋さん"と共にはじめは「花のビール」を誕生させています。エキスを作るために使う花桃は、公園や公共の場の花を取る訳にゆかず、一年は見送ったと言います。
その後提供して下さる方が見つかり、毎年春になると八潮市のある農家さんの庭先の花を摘み取ってクール便で新潟に送り、その花から取ったエキスを使って作られているのが、花桃サイダーです。
ラベルデザインはご主人がラフ画を描いて、デザイン化していただいたそうです。
花が円型に並ぶ様子は、花桃をきっかけに様々な方々のご縁が繋がるように!!そんな想いの “ご縁”の円。
子供達にもフラワーパークが出来たいきさつを伝え、地域に興味を持って行くきっかけになってくれたらと話されていました。
「やしお花桃サイダー」は八潮ブランド認定品です。第58回全国推奨観光土産品審査会において、全国商工会連合会会長賞を受賞しています。
大久保屋さんは酒屋さんです。「晩酌の時間を家族団らんの時間として復活させたい」とおっしゃるご主人。くつろぎの時間だからこそ子供から親に、親から子供に伝えられること。大人はビールで一杯、そんなひと時の子供の飲み物として考えられました。
花桃サイダーの誕生したストーリーには、こんなお子様の姿があったように感じました。
八潮市の花から生まれた花桃サイダー、お子様やお酒を飲めない方のために嬉しい飲み物です。
でもそれだけでなく、お酒の割り材としてピッタリの物が出来たとのこと。
市内の飲食店さんでは、ソフトドリンクとしてだけではなく、焼酎やウィスキーで割った「八潮ハイボール」として提供されているとの事です。
大久保屋さんは、全国の地方銘酒特約店として知られている酒屋さんです。八潮市の特産としても、純米吟醸“八潮美人”、リキュール“八潮美人ゆず”、やしお花桃ビールがあります。そんな中で「酒屋さんが作っているソフトドリンク」の生まれたストーリーを知りたくて取材させていただきました。
3月16日(土)、17日(日)”花桃まつり”出店予定です。
現在、フレスポ1階のフードスクエアカスミ八潮駅前店で販売されています。
TEL:048-996-8333
通販サイト(https://ec.ookuboya.com)
Facebook(https://www.facebook.com/ookuboya)
インスタグラム(https://www.instagram.com/ookuboya)
定休日:毎週日曜日
営業時間:午前9時~午後7時
駐車場:有(お店の前)