【宗像市】旅の途中の「アサギマダラ」に出会えた感動♬里山で旅する蝶の優雅な姿を見るのは今です!
渡り鳥のように長距離を移動することから「旅する蝶」とよばれる『アサギマダラ』は、10月から11月にかけて宗像市内各所に飛来します。
「宗像ホタルの里公園」でもアサギマダラを誘致するため、フジバカマを栽培し保護活動や観察会などを実践しているそうです。
先日「宗像ホタルの里公園」にちかい『ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館』で、開館八周年記念祭の取材中にアサギマダラと出会って、その美しさに魅了されました。
一度は見てみたい「旅する蝶」のすがたを紹介します。
◇「宗像ホタルの里公園」周辺
宗像市山田の「宗像ホタルの里公園」は5月下旬から6月中旬になると、ホタルの乱舞するうつくしい光景がみられる自然公園です。
ホタルのシーズンとは別に、10月になるとアサギマダラの飛来シーズンがやってきます。
宗像市では「宗像アサギマダラの会」が中心になってアサギマダラの誘致のため、環境をととのえ保護活動も熱心に行われているようです。
◇アサギマダラとの出会い
今回アサギマダラに出会えたのは「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」で取材をしているときです。
絵本館で館長を務める清水比呂之氏の奥様が、自宅敷地内に「フジバカマ」を栽培し、水やりや肥料をあたえるなどして育てておられるとのこと。
そのかいあって、ここにもアサギマダラが飛来するようになったそうです。
アサギマダラ
ほんらいなら、晴れた日の午前中に多くの蝶をみるそうですが、この日あいにく午前中は雨です。
あきらめていたのですが、午後から晴れ間が見えると幸い1頭の蝶が飛来しました。
清水館長から今ならみられると聞き、飛び出して写真を撮りました。
話にきくだけで、実際にみたのは初めてです。
その優美な姿に感動して、カメラにおさめました。
ふ化して4~5か月の生涯で2,000キロにおよぶ長距離の旅をするアサギマダラ。
日本で唯一の渡り蝶といわれ、春と秋に生活に適した場所をもとめて日本列島を縦断します。
長旅の準備のため栄養をたくわえているのでしょうか。
うすいあさぎ色をしたまだら模様の色鮮やかなはねを広げると、10cmになる大型の蝶です。
遺伝子として体内にコンパスが存在していて、場所を認識したり効率的に飛べたりできることがわかっているそうです。
また、幼虫期に有毒なガガイモ科の植物をたべて育つので、成虫になっても体内に有毒な成分を持つことから鳥などの天敵にねらわれにくいので、長距離をとべるのでしょう。
◇住民による景観の整備
自然は放置していては、美しい景観が保てません。
「ホタルの里公園」周辺では、里山の住人が協力して美化につとめているのがわかります。
いまを盛りにコスモスが咲きほこっていました。
これも地域の人たちが育てていて、たずねてくる人の目を楽しませています。
夏にはこの辺り一帯をヒマワリが彩るとのこと。
ここは清水館長の呼びかけで、地域の人たちと栽培してうつくしい景観を作り出しています。
来年の夏もまた、ひまわり畑に多くの人が癒やされることでしょう。
さわやかな秋晴れとなった里山は、みどりの山をバックにさまざまな自然の美を見せてくれました。
丹精込めてそだてられたフジバカマに、うつくしく舞うアサギマダラのすがたは感動的です。
「ホタルの里公園」周辺では、今がアサギマダラの飛来するシーズンなので、たずねてみてはどうでしょう。
「ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館」でもアサギマダラの観察ができるそうですので、お問い合わせください。
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(媒体名)YAHOO!JAPANニュース
◆アサギマダラ観察について
*ホタルの里公園
所在地/〒811―3411 宗像市山田44―1
アクセス/赤間駅北口より車で10分
駐車場/公園下5台
入り口14台
宗像市ホームページ
*ゑほんの蔵 清水耕蔵・絵本館
問い合わせ/TEL:080-8380―5717
開館日/金曜日・土曜日(第1金曜日・土曜日休館)