シーズン後半に防御率8点台の投手が、来シーズンの年俸2100万ドルよりもFAを選択する
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マーカス・ストローマンは、3年7100万ドルの契約2年目を終えた。昨シーズンと今シーズンの年俸は2500万ドルずつ、来シーズンの年俸は2100万ドルだ。けれども、この契約についていたオプト・アウトの権利を行使し、シカゴ・カブスからFAになることを選んだようだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンが、そう報じている。
今シーズンの後半に、ストローマンは防御率8.63を記録した。この数値からすると、そのままカブスに残る選択肢もあったように思える。ジ・アスレティックのジム・ボウデン――シンシナティ・レッズとワシントン・ナショナルズでGMを務めた――は、先月末に残留を予想していた。
ただ、ストローマンが後半に投げたのは、24.0イニングに過ぎない。腰を痛めた上に、右脇腹の骨折も重なり、8月から1ヵ月半にわたって離脱した。シーズン前半は、112.2イニングを投げて防御率2.96を記録している。その前の2シーズンは、2021年が179.0イニングで防御率3.02、2022年は138.2イニングで防御率3.50だった。
今シーズンの後半よりも、その前の2シーズン半が本来の投球と評価されると判断し――あるいはそう望んで――FA市場に出ることにしたのだろう。来シーズンの年齢(6月30日時点)は33歳。奪三振率はどのシーズンも8.00未満と低いが、ストローマンはゴロを打たせるグラウンド・ボーラーだ。
ストローマンがどんな契約を求めているのかは読みにくいが、期間は3年以上、年平均額は2000万ドル前後といったところではないだろうか。
なお、ストローマンは、全休を選択した2020年のシーズン終了後に、ニューヨーク・メッツが申し出たクオリファイング・オファーを受け入れている。なので、今オフはその対象にはならない。