岡山の芸術拠点として誕生した、岡山芸術創造劇場ハレノワのすぐそば、岡山市の中心部に位置する古い雑居ビル。ここにはこだわりのお店がいくつか同居しています。中でもサラダ専門店というever greenが気になりランチに伺いました。

看板の上に小さく「#みんな健康になってしまえ」というメッセージが。店主の想いでしょうか。やっぱり気になります。

アンティーク風の扉の取っ手は丸いタイプで、くるっと回して入店します。外観からも店主のこだわりが感じられ、期待が高まります。

店主のこだわり溢れる店舗

店内には、いたるところにグリーン（植物）が置いてあります。カウンター席のみのコンパクトな店内ですが、清潔感のある心地のよい空間が広がっていました。

野菜が主役のこだわりメニュー

メニューはパワーサラダとサンドイッチのセットがメインのようです。私はサンドイッチセットを注文（サンドイッチの金額+500円で葉物サラダとお味噌汁又はドリンクを選択）。キャロットラぺサンド（600円/税込）とジャスミンティーを選びました。お味噌汁も気になっていたので追加で注文しました。サンドイッチは、ボリュームたっぷりでしたがペロリと食べられます。キャロットラペにはレーズンが入っていることが多いですが、こちらのお店では、クルミとクランベリー。店主に伺うと、レーズンは好き嫌いがあるので、比較的食べやすいクランベリーをアクセントにしているとのことでした。

そして、「本当に合うの？」と半信半疑だったお味噌汁の今日の具材は焼きキノコでした。しめじ・エリンギ・マイタケが食べやすくカットされてたっぷり入っており、滋味深いとはこういう味なのか、と想いながらじんわりと体に滲みていく感覚を味わいました。意外な美味しさを楽しんでいると、店主が「キノコはそのまま煮るよりも焼いて入れた方がえぐみが出ず、香ばしくて食べやすい」と教えてくれました。半信半疑でしたが、野菜サンドとマッチします。私の他にいらしたお客様も「合う！」とおっしゃっていたので間違いありません。

こだわりの多い素敵な店主とは？

店主は農業高校出身の野菜ソムリエとのことで、野菜の魅力の引き出し方が上手な理由に納得。紅茶やコーヒーが好きで、喫茶店をやりたいという夢を持ち、岡山でも有名なお店での勤務経験を経て、ご自身のお店を構えられたそうです。コーヒーへのこだわりをお聞きし、それは飲んでみたいと追加で注文。とても丁寧に淹れてくれました。私の好みを深煎り目とお伝えすると、深煎りだけど単に濃くて苦いのではなく、優しいまろやかさを感じられるコーヒーでした。

内装も随所に店主の遊び心とセンスを感じます。ステンドグラスの入ったアンティークドアに壁のオブジェ。内装も店主のDIYによるものだそうです。まったりと食後のコーヒーを味わいながら目でも楽しめます。

お店の隅にふと目をやると俵万智さんの「サラダ記念日」が置いてありました。野菜のことやコーヒーのことなど、豊富な知識を惜しみなく話してくださる気さくな店主とのおしゃべりも楽しい素敵なお店です。現在は小麦のパンを使用されていましたが、米粉パンが上手く焼けるようになってきたので、米粉パンでの提供も考えていると教えてくださいました。今日は心にも体にも優しい素敵なランチタイムを過ごすことができました。次はパワーサラダセットを食べて「健康になってしまおう」と思います。