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【神戸市】象の「諏訪子」が過ごした 諏訪山公園に残る動物園跡地を巡る

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昭和26年までここに動物園があった

子供の園入り口。
子供の園入り口。

諏訪山公園に諏訪神社の境内だった場所を1873年(明治6年)に公園とした場所。いまでも諏訪公園として親しまていますが、公園内にある「子供の園」にはかつて諏訪山動物園がありました。

園内に残る獣舎を利用した遊具。
園内に残る獣舎を利用した遊具。

園内に入っていくと、すぐに獣舎だったものを活用している遊具が見えてきます。

諏訪動物園時代の解説プレート。
諏訪動物園時代の解説プレート。

ここに動物園と象の諏訪子について解説されたプレートがあります。1951年(昭和26年)に諏訪山動物園は閉園しますが、動物園は現在の王子動物園に引き継がれています。諏訪山動物園の閉園前年に来た象の諏訪子は歩いて王子動物園に引っ越ししました。その際に当時の市電に驚いた諏訪子が暴れたというエピソードはいまでも語り草です。

園内にある日時計。
園内にある日時計。

動物園時代の古写真と比較すると遊具は新設されていますが、動物園当時のレイアウトを活用して現在も公園として親しまれています。

坂を利用した滑り台。
坂を利用した滑り台。

園内の遊具の一つである深い坂を利用して作られた大型の滑り台は子どもたちにも大人気。高台からの急な傾斜があり迫力ある滑り台です。

獣舎の壁だったと思われる場所。
獣舎の壁だったと思われる場所。

園内の奥には、獣舎だったと思われる壁が残されていて他にも動物園の痕跡がいくつか見つけることができます。

かつては上から獣舎を見られた。
かつては上から獣舎を見られた。

公園に残る二階に上がれる遊具施設は、動物園時代に上から獣舎を見学できる施設だったもの。戦前から残り、現在でも遊具として活用できている貴重な施設が健在です。

諏訪山公園
神戸市中央区諏訪山町
市営地下鉄山手線 県庁前駅 徒歩8分

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