元家政婦が教える「冬の換気のNG」寒い思いをして窓を開けたのに意味がない場合も?正しいやり方を解説
いよいよ本格的に寒くなってきました。冬は、換気をするのがおっくうになりますよね。せっかく部屋が暖かいのに、窓を開けて冷たい空気を入れるのはもったいない気がします。しかし、換気は、健康を守り快適な暮らしを維持するために欠かせないこと。元家政婦でプロ主婦の筆者が、冬の換気でやりがちな間違いと、正しい方法をご紹介します。
一か所の窓を少しだけ開けるのはNG!
寒い中の換気では、「一か所の窓を少し開けておけば十分だろう」と考えがちです。しかし、これでは空気の入れ替えが行われません。窓を一か所開けるだけでは空気の流れが限定されてしまい、ホコリや二酸化炭素などが部屋にこもったままになることも。せっかく窓を開けたのに、寒くなっただけで、空気が入れ替わっていない残念な状態になっていまいます。
換気扇を過信するのもNG!
「キッチンの換気扇を回しているから、窓は開けなくても大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、これもNG。換気扇だけでは、部屋全体の空気を入れ替えることは難しいのです。特に広い部屋や仕切りの多い空間では、換気扇のみでは空気の循環が追いつきません。キッチンの換気扇は、調理をした際の煙で周りが汚れるのを防いだり、料理の匂いが部屋に残るのを防止したりするためのもの。部屋中の換気を担うことはできません。
正しい換気の方法は?
窓を一か所だけ開けたり、換気扇だけで換気をしたりせずに、部屋の対角線上にある2カ所の窓を開けるのが正しい方法です。さらに、入り口は狭く、出口を広くするのがおすすめ。空気は、狭い場所から広い場所へ移動する際に勢いがよくなる性質があるため、うまく空気が動いて効率的に換気ができますよ。窓が一つしかない場合は、玄関を少し開けるか、換気扇を回しながら窓を開けましょう。
また、寒い冬は、短時間の集中換気がおすすめ。5~10分程度の換気を朝と夕食後などに行うとスッキリします。朝の換気では、夜間に溜まった湿気や二酸化炭素をリセット。夕食後は、調理中に発生した油煙や匂いを排出できて、換気の効果を感じやすくなりますよ。
冬も換気は大切!
冬は、インフルエンザや風邪などが流行しやすい季節ですよね。換気がされず空気が停滞していると、ウイルスが長時間漂いやすくなります。換気は、健康を守るためにも必要なことです。冬場の換気は寒さとの戦いにはなりますが、ちょっとした工夫で効率よく行うことができますよ。効率よく換気をすれば、短時間でも効果はあります。ぜひためしてみてくださいね。
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