イスラエル、ギリシャ・キプロスとサイバーセキュリティ分野で協力:情報交換と技術協力
イスラエルはギリシャ、キプロスとサイバーセキュリティで協力していくことを2018年12月にイスラエル首相府の国家サイバー総局が明らかにした。イスラエル南部のベエルシェバにあるイスラエル・サイバー・スパークのイノベーションアリーナにおいて3か国で調印が行われた。
ギリシャ首相とキプロス大統領がイスラエルのサイバー最先端を見学
ギリシャのアレクシス・ツィプラス首相とキプロスのニコス・アナスタシアディス大統領はイスラエルのサイバー防衛の最先端組織であるCERT(Computer Emergency Response Team)を訪問し、世界中からサイバー攻撃の標的にされているイスラエルのサイバー防衛の運用現場を見学し、その技術力を確かめた。またイスラエルの金融センターも訪問し、イスラエルの金融機関のサイバー防衛対策も見学。
3か国でのサイバーセキュリティによる協力関係は、主に情報交換と、実際の防衛面での技術協力を行っていく。イスラエルは周辺諸国や世界中の反ユダヤ主義グループなどからサイバー攻撃の標的にされているため、世界でも圧倒的にサイバーセキュリティに強い国家。サイバー攻撃からの防衛だけでなく攻撃力も相当なもの。ギリシャとキプロスがイスラエルのサイバーセキュリティ技術と運用力に依存することになる。またイスラエルはキプロスとは重要インフラ分野における防衛での協力関係も締結。
日本の総務省も2018年11月にイスラエルとサイバーセキュリティ分野での協力の覚書を締結している。