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「PTA役員、引き受けちゃった…」役員の仕事をなるべくラクにする負担軽減アイデア教えます。

ton子育て情報ライター/姉妹ママ

皆さん、こんにちは。

小学生の姉妹ママで、ライターのtonです。ライターとしてあちこちで記事を執筆する傍ら、PTA適正化オブザーバーとして、「強制」「強要」「自己犠牲の上に成り立っている」PTAに加入している方からのご相談を受け、アドバイスをしています。

今回のご相談は、

「抽選で選ばれて役員になってしまいました。未就学児もいるし、過去にPTA経験のあるママ友からは毎週集まって結構大変だったと聞くし、これから一年間、やっていけるのか不安です。」

という内容。年度始めの懇談などで、運悪く抽選で役員に選出されてしまったけど、不安でいっぱい、、、という方は他にもいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、どうせやるならPTA役員業務をスリム化して、ラクにできるように組織を変えちゃおう!という「お誘い」の記事になります。

本気の改革をするなら、本部役員に

写真:Photo AC
写真:Photo AC

役員を抽選などで選考して、強要させないPTAに変えてしまえれば、それが一番いいのですが、上記のようなPTAの適正化をするのであれば、本部役員(執行役員)になる必要があります。

もし今年なってしまった、専門委員の負担を軽減できて、次は本気の改革をしてやろう!と思ったら、秋から冬あたりに募集が行われる(場合が多い)来年度の本部役員に立候補してみてもいいかもしれません。

今回の記事では、本部役員クラスの改革ではなく、抽選等でこの時期に当たってしまう確率が高い、専門委員レベルで変えられる「軽め」の負担軽減策をご紹介します。

ラクにしやすい専門委員は?

まず、専門委員にあたったら、何の委員になるかの役割決めがあります。ここで、どの委員になるかで仕事の大変さレベルは大きく変わってきます。

大変な委員は避ける

大変な場合が多い委員として挙げられるのが、卒対委員(アルバム委員)や次年度の役員を選ぶ選考委員。このあたりはやはり仕事量が多いので、可能であれば避けたいところです。(もちろん、なってしまった場合にも、この後ご紹介する負担軽減策を取り入れれば、例年よりはぐんと楽になります。)

行事系委員

「バザー実行委員」「夏祭り実行委員」など行事を運営する委員は、大変そうに思われがちですが、打ち合わせをオンライン会議にしてしまうと、ほぼ行事当日に集まるだけでできてしまう場合も。イベント当日も、子どもと参加できて楽しめます。コロナ禍でイベント類が中止になり、そのまま委員の配置がなくなっている場合も多いようですが、もし行事系の委員があるPTAなら立候補してみてもいいかもしれません。

ベルマーク委員

厚生委員など、名称はさまざまですが、ベルマークを回収する委員会はほとんどのPTAに置かれているように感じます。こちらも本来なら、数ヶ月に一回ベルマークを回収・会社ごとに分別して点数を数えて送付、溜まったポイントで学校に寄付する物品を選んで、会員に周知する、と、かなりコンスタントに学校に行って活動する必要があるのですが、「webベルマーク」を活用することで仕事を減らすことができます。

webベルマークは、webベルマークのサイトを経由してインターネットでお買い物をするだけでポイントが貯まるシステムです。ベルマークを買って集めて持って行かせるという各家庭での手間も減り、PTAは数えたり集めたりする手間がなくなるため、ここ数年で一気に普及してきています。

webベルマークに一本化できなくても、ベルマーク回収を学期に一回にして仕分けや点数数えは各家庭でやるなど、ベルマーク委員は負担軽減のアイデアが多く挙げられる委員と言えます。

広報委員

「PTAだより」を発行したり、行事の写真撮影をしたりする広報委員は、仕事をしているママでも活動しやすい委員会の一つです。何月号はこの人とこの人、という感じで、振り分けて仕事をすることも多いため、自宅で作業することもできるのがポイント。

後ほど記載しますが、最近はペーパーレス化を進めている学校も多いため、PTAだより自体を月一発行から学期ごとの発行にするなど、頻度を落としている学校も多いようです。

専門委員を楽にするアイデア

ここからは、どの委員になったとしても応用できる、役員負担軽減アイデアをご紹介します!

書類を減らす

広報委員の項目でも書いたように、学校でもペーパーレス化(資源の節約)が進められているため、PTAのお手紙も、発行頻度を縮小しやすい状況になっています。年間に発行する書類の中に、削減できるものや頻度を減らせるものがあれば、委員の仕事も楽になります。

ちなみに、私たちの学校は、一学期に一回、紙で発行していたPTAだよりを、年度の始めと終わりの二回、学校が使っているメッセージアプリで配信してもらう形に変更しました。メールで学校に送付して、配信してもらうため、印刷作業で学校に行く機会がグンと削減されました。

役割決めの後、引き継ぎが終わったタイミングで、「社会的にも資源の節約やペーパーレス化が進められているので、委員からの発行書類もなるべく減らしませんか?私たちの負担軽減にもつながると思うのですが、、、」という感じで提案してみましょう。

SNSを活用して会合を減らす

最近はLINEグループを使って連絡を取り合うPTAが増えていますが、連絡手段としてだけでなく、グループ通話やアンケート機能・スケジュール管理などに使うと、より便利になります。

例えば、話し合いで学校に集まる代わりに、アンケート機能で委員会内の意見を確認したり、グループ通話でオンラインミーティングをすることもできます。仕事をしているママが多い委員なら、夜にオンラインミーティングをしているというところもありますよ。

SNSではないですが、次回集まる日を決める時などに便利なのが「調整さん」というwebツールです。ずらっと候補日をリストアップして共有すれば、全員の出欠を各自で登録することができます。

「次の会合は、最大人数が集まれる日にしましょう!来れない人は仕方ないので気にしないでくださいね。」というスタンスでやると、PTAの集まりには何がなんでも行かないと!という雰囲気がなくなり、休みやすくなります。

活動を取捨選択する

引き継ぎの時に、一年間の活動の流れを説明されるので、その活動内容の中に、必要ないものがないかチェックしてみましょう。

前年度から引き継いで、そのままやっている活動も多いので、検討してみると「これとこれ、まとめてしまっても良さそう」「この活動はやめてもいいかも」という活動が見えてくるかもしれません。

以前の相談者さんの中には、委員になって、コロナ禍で何年も開催されていなかったイベント(子育て講演会など)をそのまま廃止にした、という方もおられました。

最後に

写真:Photo AC
写真:Photo AC

負担を軽減して、活動を楽にしようとすると、過去のPTA役員から文句(私たちはきつくても頑張ったのに!というような。)が出ることがあります。

しかし、PTA役員の負担軽減は、働くママの増加や、役員のなり手不足解消のために、全国的にすすめられてるところでもあります。反対の声が挙がったら、「では、私たちの年度ではこうしますが、来年度、あなたが役員をやって、私たちが変えた部分を元に戻して活動されてはいかがですか?」と強気で進めてしまいましょう。(たいていのPTAでは、連続何年以上役員をやってはいけない、という規約はあっても、何回以上役員をやってはいけない、という規約はない場合が多いです。)

負担を軽減することに、罪悪感を感じたりせず、堂々と楽できるところは楽にして、無理せず活動していけるといいですね。

子育て情報ライター/姉妹ママ

ライター歴10年。普段は取材記事をメインに、さまざまなジャンルの記事を書いています。こちらでは小学生姉妹ママの目線で、日々感じたことやPTAの適正化・プチプラ情報など幅広い「子育て情報」を発信中です!家政科出身で、服飾・情報処理には強く、掃除と泣き落としに弱い、昭和生まれママ。好きな食べ物はスイカと、海老のビスク。

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