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コロナ関連で主力不在のサムスン、スアレス(元ヤクルト)を援護失敗も9回逆転で辛勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
6回2失点のスアレス(写真:サムスンライオンズ)

開幕2日目を迎えた3日のKBOリーグは、全5試合が14時開始のデーゲームで行われた。

昨シーズン公式戦144試合を同率1位で終え、1位決定戦を戦ったKTウィズとサムスンライオンズが開幕カードで対戦。昨年の1位決定戦、2日の開幕戦とKTに敗れたサムスンが6-5で勝利した。

サムスンは昨年まで3シーズンヤクルトでプレーしたアルバート・スアレスが、初登板初先発。150キロ台の直球とツーシーム、スライダーとカーブの変化球でストライクを先行させた。スアレスは6回100球を投げて奪った三振は4者連続を含む9つ。KT打線を4安打2失点に抑えた。

一方のサムスン打線は感染症関連と思われる体調不良などにより、主力野手が相次いで欠場。オ・ジェイル(一塁手)、キム・サンス(二塁手)、イ・ウォンソク(三塁手)、ク・ジャウク(右翼手)、キム・ドンヨプ(指名打者)がオーダーから外れた。

中心打者不在の打線はKT投手陣に8回まで0点に抑えられ、スアレスを援護することは出来なかった。

しかしサムスンは9回表に6点を挙げて逆転に成功。その裏サムスンは抑えのオ・スンファンが2失点しピンチを迎えるも、辛くも逃げ切った。スアレスに勝ち負けはつかなかった。

(関連記事:ヤクルトOBのブキャナンとスアレス、元広島・ピレラがサムスンで同僚に 元NPBの外国人3人は韓国初

◇4月3日(日)の結果

・トゥサン 1 - 0 ハンファ(チャムシル)

 勝:チェ ウォンジュン

 敗:キンガム

・キウム 4 - 3 ロッテ(コチョク)

 勝:イ スンホ

 敗:チェ ジュンヨン

・KT 5 - 6 サムスン(スウォン)

 勝:イム デハン

 敗:キム ジェユン

・KIA 2 - 3 LG(クァンジュ)

 勝:チン ヘス

 敗:ノリン

・NC 1 - 4 SSG(チャンウォン)

 勝:ノ ギョンウン

 敗:パーソンズ

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

◆「元広島・クロン初アーチが決勝打に」

昨季広島でプレーしたSSGランダーズのケビン・クロンが、NCダイノス戦の2回にレフトへ先制1号ソロを放った。SSGは4-1で逃げ切り勝利し、クロンの一発が決勝打となっている。クロンはオープン戦13試合で打率1割7分6厘、2本塁打、5打点だったが、開幕戦の2安打1打点に続き、この日も結果を残した。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

ハンファイーグルス戦の8回表、代打のカン・ジンソンに代わってライトの守備に入った。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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