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東京都心で初雪か、関東平野部は雷を伴った雪に注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
東京の時系列予報(気象庁発表)

夕方に降水域が拡大へ

雨やみぞれ、雪の予想(ウェザーマップ)
雨やみぞれ、雪の予想(ウェザーマップ)

きょう13日(土)は、午前中、晴れる関東平野部ですが、午後になると上空の寒気の流入に伴って不安定な天気となり、夕方にかけて、降水域が拡大する見込みです。

最新の計算をみると、午後3時の段階では、みぞれや雪を降らせる下層寒気は主に北部や西部の山沿いが中心ですが、午後6時には平野部にも一気に流れ込み、茨城や千葉を中心に、みぞれや雪となる所が増える見込みです。

タイトル画像にある東京都心の時系列予報をみると、午前中は晴れて、正午には11度まで上がりますが、昼過ぎには不安定となり、次第に雲が広がってくるでしょう。午後3時の段階ではまだ気温が10度あるものの、その後は降水とともに急降下し、午後6時には4度まで下がる予想です。気温が4度程度であっても、湿度が比較的低いために、雨に雪が交じる可能性は十分にあり、少しでも雪が交じれば、初雪となります。

各地とも降水時間は、せいぜい2時間から3時間程度とみられますが、降水が強まれば、一気に0度近くまで下がる可能性もあり、夜のはじめにかけて、芝生などにうっすら積もる所があるかもしれません。気象庁の予想では、茨城、千葉、埼玉、東京多摩西部、箱根などの多い所で、1~2センチ程度の降雪になるとみられていて、栃木や群馬では山沿いを中心に、大雪となる所もあるでしょう。

雷を伴った雪の可能性も

発雷確率(ウェザーマップ)
発雷確率(ウェザーマップ)

午後は関東平野部で大気の状態が不安定となり、雷雲の発生する可能性があります。上図のように夕方の発雷確率は、千葉県で50%以上、その周辺の東京23区などでも30%以上となっています。

雷雲の発生する所では、降水が強まるため、一気に雨が雪に変わり、短い時間に積雪が生じる可能性も否定できません。通常は南岸低気圧で雪が降ることが多い関東平野部ですが、今回と同じように、上空の寒気に伴って積もる雪となることもたまにあり、今から10年前の2014年2月4日には、東京都心でうっすらと積もったほか、千葉で1センチ、水戸で4センチ、宇都宮で9センチなどの積雪となりました。

今回も、雷を伴うような活発な雪雲が発生すれば、予想以上の降雪となる可能性も想定内ですから、注意を要します。

あす14日(日)朝は路面の凍結に注意

気温の予想(ウェザーマップ)
気温の予想(ウェザーマップ)

上図はあす14日(日)午前7時の気温予想です。濃い青色部が0度未満の氷点下になると予想される地域で、海沿いを除き、ほとんどの地域が氷点下となりそうです。きょう13日(土)に降った雨や雪が地面に残っているような場所では、あす14日(日)朝にかけて、凍結する可能性も考えられます。車の運転や歩行など、路面の凍結に、念のため、ご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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