２つ玉低気圧型でも、降水は海上が中心？

１２月に入ってからの降水量の傾向をみると、日本海側では、北陸を中心に降水量が増えていますが、太平洋側では、ほとんど降水がなく、多くの所で、０．０ミリとなっています。東京に関していえば、７日（土）にぱらつく雨は降ったものの、きょう１１日（水）で、１４日連続、まとまった降水（１．０ミリ以上）がない状態です。またきょう１１日（水）で５日連続、乾燥注意報が継続中です。

そんなカラカラの東京にも、降水のチャンスがやってきます。ただどこまで降るのか、とても悩ましい状態です。タイトル画像にある通り、あさって１３日（金）は、本州を挟んで低気圧が２つ東進する見込みで、天気図上からは、まとまった降水や荒天をもたらす２つ玉低気圧の形となりますが、太平洋側に降水をもたらす南の低気圧に少々勢いがありません。

上図は、低気圧が南岸を通過していくあさって１３日（金）午後６時から午後１０時にかけての降水域の予想です。２通りある数値予報のMSM予想では、かろうじて東京に降水域がかかりますが、GSM予想では、ほとんどかからずに南部沿岸部をかすめて通る計算となっています。

あさって１３日（金）は、ぱらつく程度？

ウェザーマップが発表している東京の予報をみると、あさって１３日（金）は、やはり低気圧が最も近づく夕方から夜にかけて雲が厚くなり、降水現象も予想されていますが、ごく弱い計算で、ぱらつく程度の予想となっています。そして、この降水現象はカラカラの天気が続く東京にとっては、とても貴重なお湿りとなりかねない状況です。

１４日（土）以降、年内は雨降らずの可能性も？

ウェザーマップが発表している１６日間予報では、上述した通り、あさって１３日（金）が曇りマークで、天気確率としては、水色の雨が２０％ほど付いていますが、その後は、ほとんど晴れ一辺倒の予想で、２１日（土）頃に雨の確率が２０％ほどついている他は、圧倒的に雨の確率は低い状態が続きます。

これはアンサンブル予報といって、５０通りほどある数値計算によってはじき出された確率予報ともいえますが、年内の２７日（金）頃までは、東京など太平洋側にまとまった降水をもたらす南岸低気圧の計算がほとんど見られない状態となっているため、ほとんど晴れ続きの予報となっているのです。

まだ少々気が早いものの、あさって１３日（金）の降水を逃してしまうと、東京は年内にかけて、もうまとまった降水が見られない可能性も否定できません。