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テオスカーは16本目のホームランで大谷を上回る。ジャッジは24本目のホームランで2位と4本差に

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Jun 9, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月9日、前日にヤンキー・スタジアムで1試合2本塁打の2人、テオスカー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、この日もホームランを打った。

 それぞれ1本ずつ、テオスカーが6回表、ジャッジは8回裏だ。シーズン本塁打を16本としたテオスカーは、15本で並んでいた2人、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)とチームメイトの大谷翔平を上回り、ナ・リーグ本塁打ランキングの単独2位に浮上した。トップのマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)との差は、2本だ。

筆者作成
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 一方、ジャッジのホームランは、シーズン24本目。こちらは、ア・リーグ2位のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)との差を4本に広げた。

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 ヤンキースは、6月9日の試合に6対4で勝ち、ドジャースにスウィープされるのを免れた。

 両チームの選手のうち、ジャッジに次いでシーズン本塁打が多い、17本のホアン・ソト(ヤンキース)は、このシリーズに出場しなかった。また、ともに15本塁打の大谷とジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)は、3試合ともホームランがなかった。大谷は13打数2安打、スタントンは14打数0安打。大谷は1三振、スタントンは7三振を喫した。

 また、シリーズ最初の2試合は、どちらも、テオスカーが両チーム最多の打点を挙げた。2対1の1試合目は2打点、11対3の2試合目は6打点だ。3試合目は、トレント・グリシャム(ヤンキース)の3打点が最も多かった。

 2対3で迎えた6回裏、スタントンが空振り三振の直後、1死一、三塁の場面で、グリシャムは、タイラー・グラスナウからホームランを打った。

 今シーズン、グリシャムの打率は.100(50打数5安打)に過ぎず、このホームランを打つ前は0.82(49打数4安打)だった。もっとも、シーズン5安打のうち、3本はホームランだ。最初の2本も、ビハインドの場面で打ち、ヤンキースにリードをもたらした。

 昨年12月のトレードで、グリシャムは、ソトとともにサンディエゴ・パドレスから移籍した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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