HSPに向いている仕事、適職、天職とは?
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、HSPの仕事についてお話したいと思います。
HSPとは、ハイリー、センシティブ、パーソンの略で、敏感な人という意味です。
人口の約20%がHSPで、そのうちの一部の方が、HSS型HSPです。HSS型HSPとは、刺激を求める敏感な人という意味です。。話は戻って、要するに、5人に1人がHSP=敏感な人ということになります。
HSPの方は、次の4つの特徴、全てを持っています。
1.考え方が複雑で、深く考えてから行動する。
2.刺激に敏感で疲れやすい。
3.人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい。
4.あらゆる感覚が鋭い。
今、あらゆる感覚と言ったのですが、
感覚とは、聴覚、視覚、臭覚、味覚、触覚、心覚の6つとなります。
要するに、HSPの方は、うるさい所が苦手、まぶしい所が苦手、臭い所が苦手、濃い味や癖のある味が苦手、肌触りが良くない物が苦手、イライラしている人が苦手ということになります。
ですから、HSPの方は、まずは苦手を避ける方向で仕事を探すと良いかと思います。
HSPの方は、人が多くてガチャガチャうるさい所では、たくさんの刺激をもらって疲れてしまうので、そういう職場は、候補から真っ先に外すと良いかと思います。次に、怒りんぼの上司がいる職場や職場内がギスギスした雰囲気の職場も、積極的に外すと良いかと思います。
次に、HSPの方は、自分の鋭い感覚が生きる仕事を探すと良いかと思います。自分の鋭い感覚が、長所として生きる職場で働くと、パフォーマンスが発揮され、職場にとっても自分にとっても、大変に麗しいかと思います。
具体的には、慎重さが要求される仕事、繊細さが要求される仕事、共感能力が必要とされる仕事、小さな変化に気付く仕事ということになります。
職種としては、整体師やマッサージ師や鍼灸師など人の身体を触る仕事、カウンセラーやセラピストやヒーラーなど人の心に触れる仕事、ペットショップや動物園や水族館など動物と接する仕事、花屋さんや植物園など草花と接する仕事、アーティストやデザイナーなど芸術的な仕事、が向いていると言われています。
その他、システムエンジニアやプログラマーにも向いていると言われていますが、これは自分のペース、自分のリズムで出来る仕事だからだと思います。
今、いろんな職業をあげましたが、今言った仕事の特徴は、人を癒したり、人に寄り添ったり、自然や動物と関わる仕事、芸術系の仕事ということになります。HSPの方は、こういう仕事から自分がやりたい仕事を選ぶと良いでしょう。
あと、どの仕事にも通じるのですが、自分のペースで出来る仕事がいいです。HSPの方は、自分のペースや自分のリズムを崩される仕事には、全く向いていません。ここは重要な点なので強調しておきたいと思います。
だから、HSPの方は、コンビニの店員や居酒屋の店員には向いていないと言えるでしょう。直ぐに潰れしまい、自己嫌悪に陥りかねないので、選ばないようにしましょう。あと、上司から常に見張られている仕事や、お客さんから怒られそうな仕事にも向いていません。積極的に候補から外しましょう。
次に「HSPの方は工場勤務が出来るか?」というご質問ですが、出来ます。普通に出来ます。ただし、怒りんぼの上司がいなくて、職場の雰囲気が良くて、自分の仕事に集中できる、という条件が満たされてこそです。どうぞこのことは心に留めておいてください。
続いて、もしも、HSPの方が接客業をやるのであれば、客層のいい店を選びましょう。安売り店ではなく、高級店で働くのです。HSPの方は、大勢のお客さんをテキパキと捌く仕事より、少数のお客さんに対して丁寧に接する仕事のほうが、自分の良さがうんと発揮されます。それが、仕事を選ぶコツです。どうぞ、そのことは忘れないようにしてください。
では、今日のまとめです。
1.HSPの方は、自分の敏感さを長所に出来る仕事に就きましょう。
2.自分のペースで自分のリズムで、丁寧に出来る仕事に就きましょう。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。