｜創業39年、郡山で生まれたヨーグルト専門店

　季節のフルーツを使ったヨーグルトが人気の「ヨーグルト専門店 モーニング」。創業は1983年 3月、郡山市菜根にあった創業者の自宅のガレージを改装して始めた小さなヨーグルト店。当時を知る人によると「本当に1間くらいのお店だったのよ。でも、あっという間に大きくなった」といいます。

　今では、福島県内の他、仙台、宇都宮、茨城など近隣県にも出店し、郵便局のカタログギフトにも掲載されています。”美味しいヨーグルトならモーニング”と誰もがイメージするほどのブランドを築き上げました。

　ブランドストーリーを紐解くと、そこにはやさしさと感動に溢れていました。当時は、ヨーグルトと言えばゼラチンで固められた砂糖たっぷりのカップ入りヨーグルトが主流。フレッシュヨーグルトを見かけることはほとんどありませんでした。きっかけは、自宅で家族のために手づくりしていたという、発酵乳と季節のフルーツをたっぷり使ったヨーグルトのデザート。これを友人にもてなしたところ大好評で、やがて「フレッシュカップ」と名付けられ、今なおモーニングの看板商品です。

　そう、私もこのフレッシュカップの虜になった一人。結婚を機に郡山市民となり、「モーニングのフレッシュカップを全種類食べ尽くしたい！」と思うくらい夢中になりました。季節によって変わるメニューにいつもワクワクしていました。

｜菜根本店のみの販売、手づくりの「ヨーグルトのプリン」

　数年前のある日、モーニング菜根本店を訪れると新商品なるものがショーケースに陳列されていました。それは、パニエのような取っ手がついていて、コロンとしたフォルムの真っ白な容器に詰められていました。粉砂糖がふんわりと掛かっており、その芸術的な美しさに一目惚れ。札には「ヨーグルトのプリン」とあります。ヨーグルトなのにプリン・・・。どんなお味なのだろうか。迷わず、私は未知なる世界へ向かうことにしました。

　それからというものの、私は「ヨーグルトのプリン」に完全に魅了されてしまいました。今では私にとって、フレッシュカップを超えるモーニング一押しのデザートです。

　市外に住む友人が来郡するということで、お茶をしにモーニング菜根本店へ向かいました。モーニング菜根本店は内環状線沿いにあります。緑と花に囲まれた白い建物がさわやかな印象です。

モーニング菜根本店にはカフェが併設されています。緑に囲まれた店舗の大きな窓からは、美しい木々やお花を眺めることができ、柔らかな光が差し込む店内はとても落ち着きます。カフェでは、モーニングのヨーグルトを使用したオリジナルデザートのほか、モーニングタイムやランチタイムにはお食事も楽しむことができます。

　お目当ての「ヨーグルトのプリン」と紅茶をオーダー。さりげなく生けられたお花も素敵です。さてと、ここからは「ヨーグルトのプリン」初体験の友人のレポートを中心にお届けします。

｜味覚に頭が追いつかない・・・でも美味しい！計算され尽くした味わい

　取っ手を外し、スプーンですくって一口食べると……

　「ほんとにどういうこと！？ヨーグルトでプリンだ！えっ！？」と、まるで語彙力をなくしてしまったかのような友人のコメント（笑）。食べるたびに、「プリンなの？ヨーグルトなの？え、プリンなの？」と反応がとても忙しい。その気持ちとても分かります。それ、しばらく続きますよ。

　カスタードプリンの味わいを感じたと思ったら、そのすぐ後にさわやかでクリーミーな酸味がやってきます。この酸味にヨーグルトを感じ、さらに底にあるカラメルでまたプリンを感じるのです。この繰り返しが、なんとも癖になる美味しさ。

　友人はこの美味しさの中で大混乱。スプーンを口に運ぶ度に、驚いたような顔をしたり、ニコッとしたり・・・。頭の中でプリンかヨーグルトか論争が繰り広げられているようです。いつまでも答えが出なくてまた一口食べる。目の前の友よ、わかる、わかるよ。それもしばらくやってください。

　このヨーグルトプリンは4段構造になっています。一番上にふんわりとした粉糖、次に生クリーム、そしてヨーグルトが入ったクリーミーなカスタードプリンの層、最後にほろ苦いカラメルです。このコンビネーションたるや絶賛ものです。一般的なカスタードプリンも好きなのですがヨーグルトも大好きで、モーニングの「ヨーグルトのプリン」を初めて食べたときには「一緒になっても美味しい！」と本当に感動しました。

　ちなみに苺やマンゴーなど季節限定のヨーグルトプリンもあります。（いずれもヨーグルトプリンは菜根本店のみの販売）

｜定番のヨーグルトやスイーツはギフトにもおすすめ

　 フレッシュなのはヨーグルトのみならず、フルーツも本当にみずみずしくて美味しいです。菜根本店ではヨーグルトの量り売りの他、ヨーグルトを使ったタルトや焼き菓子もあります。手土産やギフトにもとても喜ばれますよ。オンラインショップ（公式URLから）もありますので、ぜひ郡山発のヨーグルト専門店の味を多くの方に楽しんでいただきたいです。