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内川聖一、打率.739に「僕は鹿児島出身?(笑)」 熱男トークも猛打賞級

田尻耕太郎スポーツライター

全勝の鹿児島で連敗ストップ

【4月9日 パ・リーグ ホークス13-1バファローズ 鹿児島・鴨池】

なぜか鹿児島に行くとホークスは元気になる。

3連敗を止める今季初の2桁得点の猛打ショー。バファローズのエース金子千尋を粉砕し、13対1の圧勝だった。

やはり打った。またしても打った。昨年のお立ち台で「鹿児島男」を自称した内川聖一が期待どおり…いやそれをも上回るヒットパレードで熱男打線を引っ張った。

頼れるチームの4番打者
頼れるチームの4番打者

23打数17安打

4打数4安打1四球の全出塁。そのヒットは全方向に打ち分けた。

ホークスに移籍した初年の2011年から恒例となった鹿児島開催(2014年は行われず)での通算成績は、これで23打数17安打。打率.739。もう異次元過ぎる数字である。

「意識はしますよ。その流れに乗りたいという思いはあるけど、それが難しいのも長くプロをやっているから分かっています」

それでも打ってしまう。これが両リーグ首位打者の真価だ。

試合後のお立ち台では軽快なトークでも鹿児島のファンを熱くし、大声援を浴びた。

”地元民”のハートをがっちり

「もしかしたら(自分は)鹿児島出身なんじゃないかと(笑)。そんな事を言うと大分の人たちに怒られちゃいますね。ただ去年までも(鹿児島の成績が)良かったのでは知っていたので、去年を同じ店で美味しい黒豚を頂きました。鹿児島の黒豚パワー、そして桜島のパワーはすごいと思います!」

そう言って鹿児島県民のハートをがっちりつかむと、さらに熱い言葉を継ぐ。

「個人的にはあと30試合くらい鹿児島でやってほしい(笑)。でも、そうもいかないので、鹿児島からパワーを福岡へ送ってください」

このトーク力もまさに猛打賞級! ホークスは開幕5カード目でようやく連戦初戦を勝利した。10日は熊本・藤崎台に舞台を変える。狙うは工藤公康監督が常々口にする「カード勝ち越し」はもちろん、じつは「今季初の連勝」(意外!?)だったりもする。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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