ひょっとすると、シーズン100盗塁もあり得る!? 開幕9試合で8盗塁は、あの偉大な盗塁王に近いペース
ラモン・ローレアーノ(オークランド・アスレティックス)が、開幕から走りまくっている。4月13日に二盗を決め、9試合で早くも8盗塁(失敗1)。ア・リーグでローレアーノに次ぐ3人は、まだ3盗塁だ(4月13日時点)。ナ・リーグ1位のギャレット・ハンプソン(コロラド・ロッキーズ)も、ローレアーノの半数に過ぎない。また、30チーム中27チームの盗塁は、ローレアーノと同数かそれよりも少ない。下位の4チームはそれぞれ2盗塁ずつなので、合計してもローレアーノと同数だ。
ESPNスタッツ&インフォは、こうツイートしている。「現時点のラモン・ローレアーノはシーズン最初の出場9試合で8盗塁。その前に、最初の9試合でこれ以上の盗塁を記録したアスレティックスの選手は、1982年のリッキー・ヘンダーソン(9盗塁)」
リッキーの通算1406盗塁は、どのメジャーリーガーよりも多い。2位のルー・ブロックと比べても、450盗塁以上の差がある。1982年のリッキーは130盗塁。これは、1900年以降のシーズン最多だ。その8年前にブロックが作った記録を、12盗塁も上回った。
ローレアーノは、メジャーリーグ4年目の26歳だ。昨シーズンまでの3シーズンは計225試合で22盗塁ながら、2016年はマイナーリーグの116試合で43盗塁を記録した。
ローレアーノの背番号は「22」。アスレティックスが永久欠番としているリッキーの背番号は「24」だ。だが、リッキーも、1989年6月にニューヨーク・ヤンキースからアスレティックスへ戻った時、「24」の前に短期間だけ、「22」のユニフォームを着てプレーしている。
1900年以降のシーズン100盗塁以上は、延べ8人。モーリー・ウィルス(1962年)とブロック(1974年)に、リッキー(1980年、1982~83年)とビンス・コールマン(1985~87年)が3度ずつだ。最初の9試合で、1982年のリッキーは9盗塁、1985年のコールマンは10盗塁を記録し、1987年のコールマンも8盗塁ながら、他の延べ5人は4盗塁以下だった。