岸和田市堺町の紀州街道沿いにある、千亀利寿司さん。

中に入ったことはなくても、この雰囲気ある佇まいは、岸和田市民なら1度は見たことあるのではないでしょうか？

こちらで、「梅雨水を飲んで美味しくなるという、鱧（はも）鍋を食べる旬のものを楽しむ女子会をしませんか？」と、粋なお誘いを頂いて、

少し前に「夏季限定鱧（はも）鍋得得セット 飲み放題付」を食べに行きました。

中に入ると、ピカピカに磨き上げられた木のカウンターが奥まで続く広い店内。

思っていたよりも広々とした店内にまず驚きます。

その奥をさらに長く続く石の通路を通り（この通路の横にも座敷があります）

最奥まで行ったところの座敷席で、本日の粋な女子会がスタート！

まず、お店の広さ・奥行きの深さにびっくりします。

壁には、色々な旬のメニューが貼られてあって、単品で注文も美味しそうです。

「泳ぎアジ 一尾 990円（にぎり・タタキ・造り）」なんて文言に非常にそそられます。

本日のおすすめとして

・どて焼き　660円
・だし巻き　550円
・西京焼き 440～550円（銀だら・さわら・さけ・すすき）
・とろさば塩焼き　770円
・がっちょ唐揚げ　440円
・穴子天ぷら　770円
・はも天ぷら　770円
・はも小鍋　880円
・玉ねぎ天ぷら　550円
・湯豆腐　440円
・牛肉とうばん焼き　1100円
・水なす浅漬け　440円
・きゅうり浅漬け　220円

なんてセレクションも、見ているだけで涎が出そうです。

美味しそう…

持ち帰り　ふぐひれ　14ｇ　400円

コンロで炙って熱燗に入れるだけ♪
炙ったふぐひれもご用意しております

なんて、通好みのお持ち帰りメニューもあり、さすが老舗のお寿司屋さんですね。と思う品揃え。

そうこうしている内に、本日のお楽しみメニュー

「夏季限定鱧（はも）鍋得得セット」 飲み放題付で 5,100円

が到着しました！

こちらは、じゃがいもと玉ねぎを入れて食べる泉州スタイルの「はも鍋」で

琥珀色の透き通ったお出汁に、具材を入れていきます。
ほのかに漂うお出汁の良い香りに、早速食欲がそそられます。

はもの肝らしき部分もあり、なかなかレアです！

お出汁に入れて煮えるのを待ちます。

ぐつぐつ煮えて、食べごろになるまでの間、コースのメニューが運ばれてきます。

付出しは、鯛の子の炊いたのん。みたいなもので美味しい。

良く冷えているのもこの季節にピッタリで、食が進みます。

このつぶつぶした食感が大好きです。

続いてお造り。

こちらも新鮮そのもので、口に含むと滑らかな口当たりが美味しい。

飲み放題付ですので、もちろん飲ませて頂きます。

この日はさっぱりハイボールで、「はも」を楽しもうと思います。

そうこうしていると、天ぷらが到着しました。

こちら、はもの天ぷらと海老、お野菜などがあり、ボリューム満点！

ぶれてしまいましたが、海老、大きいです！

はもの天ぷらも、口に含むとまずはサクッとした衣の食感が心地よい。

衣の下から現れるはもの身がふっくら柔らかく、淡白ながら優しい旨味が口の中に広がる上品な美味しさがたまりません…

ここまでで既に満足してしまいそうですが、まだ、はも鍋というメインディッシュが残っています。

いい具合に煮あがってきました。

立ち上がるお出汁の香りに高まる期待感…！

さぁ、出来ましたよ！みんな食べるで～！の声に、一斉に鍋に向かう一行。

はもがぷりぷりしています！

玉ねぎと、柔らかくなったジャガイモと甘めのお出汁とで頂く泉州スタイルのはも鍋。

ふわふわでほろりと口の中でほどける旬の「はも」。

甘さが際立った「玉ねぎ」。

じゅわっとお出汁があふれる柔らかくなった「ジャガイモ」。

どれもよぅっくお出汁が染みて絶品です。

自然とみんなから「美味しい！」という声が漏れます。

美味しすぎて、こういう本当に美味しい物を食べられる機会をご用意してくれた事に感謝の念が湧き上がります。

美味しすぎて心から感謝の気持ちがあふれます。

互いに引き立て合う食の取り合わせを、「出会い物 であいもん」というそうです。

この組み合わせは、泉州ならではの「であいもん」。

他ではない組み合わせだそうです。

我が家のおばあちゃんも、この組み合わせで「はも」の季節は「はも鍋」を作ってくれていました。

昔からの、懐かしき泉州の味なのでしょう。

我が家のおばあちゃんと同じく、こちらのはも鍋の、〆は「そうめん」です。

これも泉州スタイルなのでしょうか。

よ～くお出汁の染みたおそうめんは、最後の〆にぴったりで、優しい食感と、色々な具材の味が染みたお出汁がそうめんにからまって、なんともいえぬ美味しさ。

ああ！泉州人でよかった！と、改めて思う機会も少ないですが、このお鍋を食べているとそういう気がしてきます。

梅雨の雨を飲んで美味しくなった「はも」と、泉州名物の甘く柔らかい「玉ねぎ」と、地のもんで昔良く採れたから入れたのでしょうか、柔らかくなり、よく味の染みた「ジャガイモ」と、この土地だけの「であいもん」のはも鍋。

今の季節だけしか味わう事の出来ない味を堪能出来て、大満足でした。

夏限定の美味しさを味わいに、「千亀利寿司」さんのはも鍋セットを、是非この機会に味わってみて下さい。

千亀利寿司さんは、歴史的町並みが残る、紀州街道沿い、きしわだ自然資料館のすぐ近くにありますので、旬を味わうとともに、まちの風情を楽しみながらお楽しみ頂ける場所です。

そちらも一緒に堪能しつつ、季節の旬のもんを味わうのも、なかなか良いものですね。