昭和の時代から博多名物の味と暖簾をご家族で守り続ける〈古くから地域と共に生きる長浜ラーメンの名店〉

ラーメンアンテナ｜福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

9/26(木) 15:29

福岡県福岡市博多区の千代。隣接する同市東区の馬出とともに、新旧のラーメン店が多く存在するエリアでまさにラーメン激戦区。周辺には福岡県庁や福岡県警察本部、九州大学病院、福岡市民体育館といった公共施設に囲まれた地域で、さらに1月の正月大祭で大変な賑わいをみせる十日恵比須神社や大きな公園、学校などもすぐ近くにある。そのちょうど中間地点に存在するのが創業39年という老舗の〈長浜ラーメン一龍亭〉がある。1985年（昭和60年）の創業で、古くから地域とともに歩んできた、地元に愛され続けてきた名店である。

この日は夕方近くに無性に食べたくなり車を走らせ今年4度目の訪問。すぐ隣にある有料の駐車場へ停め店内へ。入口はさほど大きくはないけれど店内は結構奥行きもあり手前側には大きめのテーブルと小さめのテーブルが合わせて4卓ほど配置され、奥の厨房前にはL字型のカウンターもあるので席数自体は多めにある。そのため、この日のようにピークタイムを外すと、割とゆったりとくつろげる空間になっている。

わざわざ訪れて食べたい個性ある一杯

右手前の大きめのテーブル席に空きがあるのを見つけ座ると壁のメニュー表を眺めながら一考。その中でもよく注文する「きくらげラーメン」を選択し麺の硬さは「カタ」。

待つこと少々『お待たせしました』と配膳された一杯は、パッと見た目の印象はシンプルながら、その姿自体が絶対的な好み。

福岡市内でも一二を争う「超」がつく極細のストレート麺と、カエシの旨みがしっかりと表現された熱々の豚骨スープ。その麺とスープの両輪の相乗効果も相まって、いつもながらの極上の一杯。『ああ、コレだよコレ』と、しみじみと頭の中で追想してしまうほど。

麺が細いので喉元に旨みスープとともにスルスルと入ってくるので夢中に啜り続けられる喜びを感じながら食べていると、あっという間に完飲完食。とても美味しくいただきました。

そんな中、夕方の時間帯にもかかわらず入れ替わり立ち替わりで後客が訪れてくるので、その人気のほどが窺える。〈長浜ラーメン一龍亭〉は、ご主人を中心にご家族によって運営されているお店。みなさんの明るく元気な声が飛び交う活気あふれる店内は、とても居心地のいい空間になっている。

地元の人々の日常食としてのラーメン

表には福岡県庁、裏には九州大学病院が目前にある立地。周りにはラーメン店をはじめ飲食店も充実している。人気のお店では、お昼時になると行列もできることが多く賑わいをみせている。〈長浜ラーメン一龍亭〉も例に漏れず、その地域が職場の常連さんや学生さん、地元の人々も多く来店され列をつくることもあるほどの人気。