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“セクシークイーン”アン・シネの気になる「これから」と彼女に待ち受けるもの

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
韓国でも日本のアン・シネ旋風は話題に(写真提供:Kang myung ho)

日本の女子プロゴルフ界にセンセーションを巻き起こした“アン・シネ旋風”。韓国女子ブロゴルフ界の“超絶セクシークイーン”と呼ばれる彼女の一挙一動には大きな関心が集まった。

アン・シネ本人は「生涯で幸せな2週間のひとつ」と語ったそうだが、まさに日本中が彼女で沸いた2週間だったわけだが、気になるのはそんなアン・シネの今後ではないだろうか。

次戦は6月下旬の『アース・モンダミンカップ』に出場予定だという。ただ、韓国メディアによると、7月にも数試合の出場を予定しており、その後も何度か日本ツアーに出場するらしい。

(参考記事:韓国が先取り公開!!アン・シネの日本出場予定の試合はこれだ!!)

これが事実ならこれからも日本各地で“アン・シネ旋風”が巻き起こりそうである。

何しろ日本初デビューとなった『ワールドレディス・サロンパスカップ』に続き、先週末に行われた『ほけんの窓口レディース』でも大フィーバー。福岡でも彼女が行くところに長蛇の列ができたと聞く。そこにはギャラリーはもちろん、メディア関係者たちも列をなしたらしい。

日本は30%? 70%の韓国でのアン・シネの調子は?

韓国でも多くのメディアが彼女の一挙一動を撮影し、それがニュースグラビアになったりもするが、日本でも同じ現象が起きているのだから、その熱狂ぶりには本人もびっくりしたことだろう。

(参考記事:写真15連発!! ゴルフ界のセクシークイーン、アン・シネの魅力)

その一方で多くのゴルフファンたちが「やはり今季は限られた試合にしか出場しないのか」とちょっぴり残念がっているではないだろうか。

ただ、それも仕方ない。アン・シネは昨年のファイナルQTで45位だっただけに、ツアーフル参戦はできない。それでも当初は20試合前後とされていたが、アン・シネ本人が韓国メディアに「今季は韓国70%、日本30%」と出場比率を意味深に語っていたのだ。

だからこそ気になるのは「韓国70%」の部分でもある。

というのも、今季のアン・シネは韓国でもなかなか調子が上がらない。『ロッテ・レンタカーオープン』では52位、『三千里トゥギャザー・オープン』では予選落ち、『ネクセン・セイントナインマスターズ』では53位、『KG・イーデイリ―レディースオープン』でも予選落ちしている。現在の賞金ランキングは101位に甘んじているのだ。

新たな“次世代セクシークイーン”が頭角する韓国女子ゴルフ

人気の面でもウカウカしてられない状況にある。KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)では毎年、美と実力を兼ね備えた約10人の選手に“KLPGA広報モデル”という肩書を授けるが、アン・シネは今年の“KLPGA広報モデル”には選ばれなかった。

もちろん、今季はアン・シネだけではなく、KLPGA広報モデルの皆勤賞だったユン・チェヨンら“韓国美女ゴルファー神セブン”たちがほとんど選ばれず、韓国女子プロゴルフ界で「美と実力の世代交代」が起きている部分もあるが、それを差し引いても韓国女子プロゴルフ界の新陳代謝のスピードは早い。

例えばアン・シネが独走しつつあった“ビジュアル系”もしくは“セクシー系”というジャンルでも、新たな選手が頭角を現しているのだ。

その名はユ・ヒョンジュ。1994年2月生まれの彼女は身長172センチのモデル並みのルックスに加え、ボディラインを強調するファッションで人気急上昇中。早くも“アン・シネに次ぐ次世代セクシークイーン”と言われており、元祖アン・シネに負けじとSNSなども活発に活用しており、そのフォロワーが急激に伸びている。

(参考記事:韓国ゴルフ界を騒がせている若きセクシー美女、ユ・ヒョンジュのSNSがスゴい!!)

「鬼の居ぬ間になんとやら…」ではないが、アン・シネが日本で大きな関心とスポットライトを浴びている間に、韓国では次々と新しい“アイコン”が誕生しているわけだ。

そんな韓国でアン・シネは自身の存在感をどう示していくのだろうか。日本で旋風を起こして韓国に凱旋するアン・シネの“これから”にも注目していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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