ライデル・マルティネスのように、どの年のセーブも前年より多い投手は他にもいるのか
ライデル・マルティネス(中日ドラゴンズ)は、5月6日の通算100セーブ到達に続き、翌日の7日は、両リーグ一番乗りとなるシーズン10セーブ目を挙げた。どちらの試合も、1点リードの9回表に登板し、打者3人に投げて試合を終わらせた。
過去3シーズンとも、ライデルは、前のシーズンを上回る数のセーブを挙げている。2020年が21セーブ(前年+13)、2021年が23セーブ(前年+2)、2022年は39セーブ(前年+16)だ。なお、2019年の8セーブは、前年+8という数え方もできるが、2018年はセーブを記録していないので、ここには含めていない。
ライデルの前に通算100セーブ以上を挙げた投手は、34人を数える。彼らのうち、ライデルと同じように、初セーブを記録した翌シーズンから、3シーズン続けてセーブの数を増やしたのは、赤堀元之とマーク・クルーンの2人しかいない。
赤堀は、1991年が9セーブ(前年+8)、1992年が22セーブ(前年+13)、1993年は26セーブ(前年+4)。クルーンは、2006年が27セーブ(前年+1)、2007年が31セーブ(前年+4)、2008年は41セーブ(前年+10)だ。
もちろん、セーブの数は、投球内容とは必ずしも一致しない。ただ、各シーズンのセーブの数が右肩上がりを描いていけば、それを継続するためのハードルは高くなる。赤堀もクルーンも、4シーズン連続のセーブ増とはならなかった。
今シーズン、中日は29試合を終え、12勝を挙げている。ライデルは、そのうちの10試合でセーブを挙げている。現時点では、昨シーズンの39セーブを超えそうなペースだ。
なお、シーズン40セーブ以上は、10投手が延べ17度記録している。岩瀬仁紀が5度(3年連続と2年連続)、デニス・サファテが3度(3年連続)、藤川球児は2度だ。