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HSPの「自己肯定感」の育て方と大切な3つの習慣とは!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです(私の自己紹介はプロフィール欄をご覧ください)。

HSPの特徴の一つとして、自己肯定感が低い方も少なくありません。

謙虚な姿勢や控えめな態度を取ることは、対人関係を築く上で大切なことでもありますが、いつも自分に対してマイナスの表現や評価を口にしていると、相手に不快感を与えかねません。

時には自分をプラスに評価した発言をすることは、プラス思考で前向きな人だと思ってもらう上で、必要な場合もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、HSPにオススメの自己肯定感の育て方や、普段から心がけておくべき習慣について触れていきたいと思います。

HSPにオススメの自己肯定感の育て方は?

自己肯定感の育て方は、本やネットで調べるとたくさん紹介されているため、どの方法がベストなのか迷ってしまいますよね?

そんな時は、自分が置かれている立場や状況から判断して、合うものと合わないものを取捨選択し、とりあえず合うと思うものを試してみることをオススメします。

ここでは、たくさん紹介されているものの中から、立場や状況を限定せず取り組みやすい方法をいくつか紹介したいと思います。

・自分に寄り添う

人は誰でも自分の出来ないことや嫌な面に気付くと、自己否定が強くなる傾向があります。

しかし、自分が持っているマイナス面は、意外にもプラスに働く場合もあるものです。

たとえば「周りに流されやすく、自分の意思を持っていない」と自分で思っている場合でも、周囲からは協調性があり、相手の意見を受け入れる柔軟性に長けた人として評価されているかもしれません。

短所を持つ自分を否定するのではなく、まずは認め受け入れることで、その後、どのように対応していけば良いのかが見えてくるのではないでしょうか。

また、上手に他人を頼ってみたり、短所を克服する努力を見せたりすることは、対人関係を築いていく上でポイントになるハズです。

・対人関係を見直す

社会生活を送る上で、最も心身に負荷がかかることと言えば、人間関係によるストレスです。

HSPは誰とでも円滑な関係を築きたいと思うがあまり、対人関係に過度に疲弊しがちです。

克服する方法としては、日頃から一人の時間を作ったり、十分な睡眠を取ったりするなど自身の気質と上手く付き合っていくしかありません。

しかし、悪意を持ってあなたを傷つけてきたり、あなたが極端に合わないと感じたりしている相手とは関係性を見直した方が良い場合もあります。

職場や学校で苦手な人がいる場合は、必要最小限の関わり合いに留め、信頼のおける上司や先輩、先生に相談することをオススメします。

また、SNSを通じて傷つけてくるのであれば、思い切ってブロックするのも一つの方法です。

あなた自身の尊厳が守られる人間関係を築くことは、自己肯定感を育てていく上で必要な措置ではないでしょうか。

・環境を変える

今、自分が置かれている状況に対して、腑に落ちずモヤモヤすることはありませんか?

もしかしたら、それは自分を取り巻く環境が合っていないせいかもしれません。

対人関係、住んでいる場所、仕事内容、所属しているコミュニティなど、自分に見合ったものになっているでしょうか。

もちろん、年齢や立場が変われば、自身の考え方が変わり、取り囲まれている環境に違和感を抱くことがあるかもしれません。

その時の状況や立場を考慮して、一番良い環境を自分から選んで行動していくことも自己肯定感を育てる上で大切なことです。

もし、漠然とした不平不満を抱えているのであれば、頭を整理するためにも、一度紙に書き出してみましょう。

普段から心がける3つの習慣

自己肯定感を保ち続けることは、簡単なことではありません。

多少のアップダウンがあることは、仕方のないことですが、HSPにありがちな自己否定が強まる傾向を少しでも抑えるために、普段からできる習慣について3つ紹介したいと思います。

・可能な限りポジティブ思考をしてみる

失敗や敗北をしても、その経験をただ引きずるのではなく、自分が成長できる糧だととらえ、次回へと繋げていきましょう。

気持ちが沈んだら「きっと私なら大丈夫!」と声に出して言ってみましょう。

そうすることで、さらなる気分の落ち込みを止めることができ流かもしれません。

・自分をいたわる

何事も頑張り過ぎは禁物です。

自分の日頃からの努力を認め、休息したり、ご褒美を取り入れたりしながら、モチベーションを保てるようにしましょう!

・目標を持つ

何か目当てを決めて、生活をすることは自分を高めていくためにも大切なことです。

小さなことでも成功体験を積めば、大きな自信へと繋がるハズです!

まとめ

今回は自己肯定感の育て方と普段からできる習慣について解説しました。

常にポジティブ思考を保つことは、なかなか難しいものですが、自己否定を続けたり、思い詰めたりしないよう、日頃から自分の感情を少しでも良い方向へコントロールできる方法を見つけてみてくださいね。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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