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《少年少女を健全に育てる》魅力あふれる剣道の世界!心も身体も鍛えうる、その秘訣とは【横浜市磯子区】

みうけん地域情報発信ライター(横浜市)

横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!

姿勢がよくなる・礼儀作法が身につく、そして健康な肉体と精神を鍛えるとして、今なお人気の「剣道」の世界。

チーム戦ではなく個人と個人の戦いであることから、サッカーや野球のようにメジャーではなく、皆でのワイワイ感もなく、ゲーム性も感じられない競技ではありますが、一度始めるとなかなか抜け出せない奥深い魅力は「剣道の沼」とも形容されるほど、魅力的な武道であると思います。

横浜市にも実に多くの少年剣道場がありますが、今回紹介するのは横浜市磯子区。

洋光台地区で稽古をされて50年という歴史を持つ、「洋光台剣道同好会」さまに焦点を当てさせていただきました。

→公式サイト

今回は、「洋光台剣道同好会」さまの会長・中村先生のご案内のもと、知られざる少年剣道の魅力を皆さまにお伝えしたいと思います。

なぜいま少年剣道か? その魅力

姿勢がよくなる

剣道においては、何よりも姿勢を大切にします。

「姿勢」とは「姿(すがた)の勢(いきおい)」と書くことから、正しい姿勢で稽古をする事により技術の向上にもつながることから、常に姿勢を気にするようになり、結果として姿勢がよくなります。

また、見た目だけではなくケガの予防や健康の維持にたいへん役立ちます。

体力と精神力が鍛えられる

剣道は一対一で行う対人競技ですから、試合ではもちろん勝ち負けもあります。

相手に勝つためには一生懸命に稽古をし、まず自分に打ち勝つところから始めます。

ただ勝てばよいというものでもなく、相手がいてこそのスポーツなので、相手を思いやる気持ちも大切です。

稽古の後、試合の後、相手への挨拶が自然に身につきます。

そして、稽古では大きな声を出すことから気も充実し、体を一緒によく動かすので運動にもなります。

特に剣道は特に心肺機能を高める要素があると言われています。

思春期にたまりがちなストレスや悶々を効率よく発散できるので、心の健康維持にも大変すばらしい効果が期待できます。

負けない心を育てる

誰もが最初は初心者です。そして、誰もが最初は勝てません。

全てのスポーツ、習い事でもいきなり上手にはなりません。

特に剣道はひとつの技を会得するまでには時間がかかります。

しかし、気がつくとそれまで出来ていなかった技ができているようにもなり、それが感動となって、次への頑張りへつながるのです。

剣道を通じて学ぶことは「最初に勝つ相手は、実は自分である」ということ。

負けてもめげずに前にすすむ努力、すなわち忍耐力、また自分より強い相手に立ち向かえ、負けない心。

目標に向かって一心に努力し、苦難を乗り越えようという向上心を持つことができます。

そして、勝敗を問わず、相手を・仲間をねぎらい、気を使い、敬う心を育てることができる。

それが少年剣道の魅力です。

礼儀作法が自然に身に着く

礼にはじまり、礼に終わる剣道の世界。

立場が上の方であろうとなかろうと、礼儀と敬意をもって接します。

その心を育てることによって、自然と礼儀の心が身に付く良い機会です。

日々の稽古の中でも、礼の作法から立ち居振る舞いまでが指導されていきます。

道具などを大切にする習慣がつく

また、礼儀というものは人に対するものだけではありません。

「道具を大切にすることは野球がうまくなりたいという気持ちに通じる」というのはイチロー選手の言葉ですが、剣道の世界でも同じことが言えます。

洋光台剣道同好会さまをはじめ、多くの剣道道場では道場への入館時には必ず一礼すること、また自分の道具に敬意を払い、大切にするように教えられます。

例えば稽古前に中学生以下全員で体育館を磨き上げる床のぞうきん掛けは、洋光台剣道同好会さまの創立以来の伝統であり、道場への感謝も含め足腰の鍛錬としても最高ですよ、と中村先生はおっしゃいます。

剣道は痛い? 厳しい? こわい?

ここまで見てきて、「でも、剣道って厳しいんでしょう。うちの子はついていけるかしら・・・」

「剣道って、痛いとのイメージがある」「武道ってなんだか厳しくて怖そう」

そういうご意見があった事も事実です。

実は、みうけんも、最初はそう思っていました。

しかし、本当に痛かったら、子供はもちろん大人もやりません。

たまたま防具を着けていないところに竹刀が当たる時もありますが、思ったほどは痛くないのです。

では、「厳しい?」「こわい?」についてはどうなのか。

洋光台剣道同好会さまの稽古風景に、その答えは隠されています。

さっそく見てみよう! 「洋光台剣道同好会」のご紹介

稽古が行われているのは、洋光台第一中学校の体育館と洋光台第二小学校の体育館です。

今回おじゃましたのは、土曜日だったので洋光台第一中学校となります。

この洋光台剣道同好会さまは昭和47年(1972年)の発足です。

いっときは子供たちが100名以上在籍し、体育館があふれかえっていた時もあったそう。

現在も毎週 水曜日・土曜日・日曜日に精力的に稽古をされている道場です。

この洋光台剣道同好会を率いておられるのは、教士七段の中村全孝先生。

75歳というお年を感じさせることのない凜とした立ち居振る舞いと、どこまでも謙虚なお人柄のなかに、剣道をこよなく愛する気持ちが詰め込まれているような思いです。

その他にも片岩浩先生(教士七段 注:現在海外長期出張中)や只川和孝先生(教士七段)、村上陽一郎先生(剣道六段)の他、女性指導員を含み多くの指導員のかたが多くいらっしゃる事も大きな魅力。

剣道は厳しいか?

剣道というものは、もともと武士が自らの生死をかけて習得したもの。

やればやるほど奥が深く、技を会得するのにも時間がかかり、とても「簡単」とは言えません。

しかし、多くの入門者は未就学児や小学生・中学生なのです。

そして、高校生や大学生、大人の剣道家だって竹刀を持って生まれて来た人は一人もいません。

先生方は自らも稽古されるなかで何年もの長きにわたり御指導されてきた、剣道のプロフェッショナルです。

基本の礼儀や姿勢から竹刀の持ち方、構え方、すべてをわかりやすく、身をもって教えてくださいます。

最初は誰もがとまどう防具の着装。

慣れた人はサッとできますが、最初からできる人はいません。

特に難しいのがヒモの結び方ですが、すぐに出来るようになりますから心配はいりません。

しかし、技術を身につけよう、剣道を通じて大きくなろうという真摯な気持ちがあれば、洋光台剣道同好会の先輩たちは全力で応援してくれるので心配はいりません!

剣道はこわいのか?

大きな声で気勢を上げ、バーンという大きな踏み込みと共に、相手の面や小手、胴に竹刀を振り下ろす剣道の世界。

これが昔の武士の日本刀での果たし合いならいざ知らず、現代剣道で命をかけることはありません。

ただ、あまり無理をしたり道具のメンテナンスを怠ると怪我の原因にはなるのは、どのスポーツも一緒です。

洋光台剣道同好会さまでは、そのような怪我を極力されないように指導もされています。

入会すると、その保護者も含めて実演も交え、「危ない!」を正しく理解し、ケガをしない・させない事を学びます。

洋光台剣道同好会さまを初めとした多くの少年少女剣道では、小さなお子様も多く在籍されています。

新入会員も随時募集されており、初心者もたくさんいます。

小さな子が竹刀を握り、「もっとやってみたい!」と思う世界。

そして剣道はなにより楽しく、防具を着けた姿は実にカッコいい!

やってみなければ分からない魅力が確かにあるのです。

もちろん、危険な行動や人としての道を外れた行動は厳しく叱られます。

それも、多くの先輩たちが新入会員を愛しているからこそ。

洋光台剣道同好会さまでも、小さな剣士を愛し、その心を育てることに注力されています。

「常に楽しく、時には厳しく」が、問いの答えとなるでしょう。

心配な費用面の問題は?

習い事で親御さんの最大の関心ごとである、諸費用。

こちらも心配はいりません。

まず小学生以下のお子様に限り、​入会すれば新品の竹刀1本とオリジナル手ぬぐいがプレゼントされます。

入会金は1000円、維持費は3ヶ月で4000円(年間16000円)です。

大手スポーツクラブに比べて、なんと安いことか。

(参考ですが、みうけんの子供が通っている大手スポーツクラブのチアダンス教室は月に9000円くらいします)

また、最初は体操着などの動きやすい服装で基本を学び、徐々に剣道着を着て、防具をつけるようになります。

この剣道具も防具類も、先輩方の使われていたものがたくさんあるので貸し出しも可能とのこと。

もちろん、全て新品でも、または面だけを新品でも、と柔軟に揃えることも可能です。

まとめ

洋光台剣道同好会さまの基本理念の中に、「稽古が楽しくなければ剣道ではない!」というものがあるそうです。

この日の取材を通じて、中村先生を始め多くの先生方、会員様の稽古風景を見学させていただきました。

そこで感じたことは、「今まで、ここまで真剣でありながら、誰もが楽しそうに稽古をされている剣道道場は見たことがない」というのが率直な本音でした。

竹刀を握る時はピーンと張り詰めていた空気も、いちど面を脱げば満面の笑顔で語り合う生徒さんたち。

そして、厳しくアツく指導されている先生がたも、実に和やかに生徒さんと談笑されているのが印象的でした。

また、稽古以外にも楽しいイベントがもりだくさん。毎年5月の連休の中、恒例のボーリング大会があります。

日頃の厳しい稽古を忘れ、豪華賞品も用意され、とても盛り上がるそうです。

みんなで心を合わせて道場の掃除から挨拶、稽古を通じて人間を磨かれているのが、よく分かります。

これも、確かな技術を伝承しつつ、温かく謙虚な人柄が愛される中村先生と、中村先生を支える多くの先生方のお力添えの賜物でしょう。

初心者から熟練者まで、楽しんで通えて着実に技量を磨き、心身を鍛える事ができる「洋光台剣道同好会」さまの活動は、大切なお子様を健全に育てる上で格好の経験となるでしょう。

この、素晴らしき洋光台剣道同好会

入会希望者は随時募集されています。

稽古の見学なども大歓迎ですので、気になる方はお問合せされてはいかがでしょうか。

洋光台剣道同好会

【公式ホームページ】
公式ホームページはこちら

【稽古時間・場所】
水曜日 18:30〜20:00 洋光台第一中学校体育館
土曜日 18:30〜20:30 洋光台第一中学校体育館
日曜日 9:30〜12:00 洋光台第二小学校体育館

【連絡先】
zymk-is7923@kxd.biglobe.ne.jp

地域情報発信ライター(横浜市)

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

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