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【ゴルフ】「アイアンでいいショットした時に限って左」 左に飛ぶ球筋の真実

野洲明ゴルフ活動家

「いい当たりの時に限って左」

「アイアンでいい当たりの時に限って左」コースラウンドをして、こう感じたことがあるゴルファーは多いだろう。逆に「アイアンでいい当たりの時に限って右」というのはあまり聞いたことがない。

実はこれ、特別なことではなく必然だ。ポイントはロフト角にある。

左に飛ぶボールは飛距離が出やすい

ボールが左に飛ぶということは、インパクト時にクラブフェースが左を向いているということ。クラブフェースが左を向くということは、ロフト角が立つ(小さくなる)ということ。逆に右に飛ぶ場合は、クラブフェースが右を向くということなので、ロフト角が寝る(大きくなる)ということだ。

よって、左に飛ぶボールは飛距離が出る。例えば7番アイアンのショットで6番(7番よりロフト角が小さい)アイアンの飛距離が出ることになる。逆に右に飛ぶボールは、7番アイアンのショットが8番アイアン(7番よりロフト角が大きい)の飛距離になる。

7番アイアンのフェースの向き:まっすぐ
7番アイアンのフェースの向き:まっすぐ

7番アイアンのフェースの向き:左(ロフト角が立つ)
7番アイアンのフェースの向き:左(ロフト角が立つ)

7番アイアンのフェースの向き:右(ロフト角が寝る)
7番アイアンのフェースの向き:右(ロフト角が寝る)

左に飛ぶボールはいい当たりだと感じやすい

左に飛ぶボールというのは飛距離が出やすい。よって、「いい当たりの時に限って左に飛んだ」ではなく、正確には「左に飛んだからいい当たりだと感じた」場合が多い。

これはどっちも同じように感じるかもしれないが、同じではない。クラブフェースの向きによるロフト角の変化を踏まえることで、より正確なフィードバックが可能になる。

<関連記事>
アイアンショットで「良い当たりと思ったら左へ飛ぶ」ということについて(GOLFERS SUPPORT)

ゴルフ活動家

スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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