【うちの子、発達障がい?】亜鉛と情緒不安との関係を解説。欠乏すると、癇癪やうつの原因にも
質問です。
こないだ、亜鉛不足で発達障がいのような症状がでるという広告をみかけました。
栄養は成長のために大切だとは思いますが、そんなに関係あるものなんでしょうか…
広告ででてきたサプリを買うべきか悩んでいます。
もあさんの記事でまとめてもらえると嬉しいです、よろしくです。
こんな質問をいただきました。
検索してみたのですが、いろいろな商品がありますね。
この記事では亜鉛が不足することで起こる影響や、普段の食材から効率的に摂取するための方法について解説していきます。
お子さんの行動と栄養との関係が気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
よろしければこちらの記事も併せてご覧ください。
⇒新型栄養失調って何!?子どもの身体と脳のために知ってほしいこと【後天的発達しょうがいリスク】
亜鉛はこんなふうに働いています!長期の欠乏には注意が必要
亜鉛は、たんぱく質を酵素に変える栄養素です。
細胞を修復したり、代謝にかかわったりするミネラルであり、不足すると立ち眩み、疲れやすくなる、感染症にかかりやすくなるといった影響があります。
また、長期的に亜鉛が足りない状態が続くと、味覚障害や視力低下を招くおそれがあります。
これはなぜかというと、舌にある味を感じる部分(味蕾)や目の網膜に亜鉛が多く存在し、活性化を助けているためです。
そのため、長期的に不足しないよう栄養バランスを考えた食事を心がけることが重要です。
亜鉛不足は、精神的な問題も引き起こす
亜鉛には、脳の細胞や、脳に影響をおよぼす酵素とホルモンの生成を促す働きがあります。
食べ物から十分な量の亜鉛などミネラルを摂取できないと、幸せを感じるホルモン『セロトニン』ややる気を出すホルモン『ノルアドレナリン』、ときめきのホルモン『ドーパミン』などの分泌がうまくできなくなってしまいます。
その結果、精神状態が安定せずにイライラしたり落ち込んだりしやすくなってしまうのです。
また、亜鉛は記憶をつかさどる海馬や大脳皮質に多く存在しているため、不足することで記憶力の低下につながる場合もあります。
亜鉛は、日本人のほとんどに不足している栄養素であり、子どもでは10人に1~2人が病的に欠乏しているというデータもあります。
※欠乏=必要な栄養素が不足していること
普段の食事でまったく意識していないと、なかなか亜鉛をとること自体が難しい状況でもあります。
亜鉛が含まれる食材を紹介
亜鉛が含まれる食材には、以下のようなものがあります。
・牡蠣
・ウナギ
・いわし
・牛肉
・レバー
・海藻
・すりごま
ぜひ普段の食事に取り入れてみてくださいね。
すりごまなどは、子ども自身に料理の仕上げとしてかけてもらったり、まぜてもらったりすると食べようという気持ちが起こりやすくなります。
偏食があったり、亜鉛が不足しているのではないかと心配になった場合は、市販のサプリメントを購入する前に信頼できる小児科に相談することをオススメします。
血液検査等の結果、必要だと判断されれば、純粋な栄養素のみで、余計な添加物が配合されていない子ども向けの医療用サプリを処方してくれる場合もあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。