紅茶好きなら、たぶん知らない人はいない人気店『SARAH』さん。30年の歴史を誇る老舗ならではの、正統派イングリッシュ・ティーをいただいてきました。

阪急宝塚駅から徒歩3分、ソリオ宝塚の1階にあるティーハウス『SARAH』さんは、食事はもちろん室内のインテリアも古き良きイギリスを完全再現。店内に足を一歩踏み入れれば、気分はもう旅行者です。

この日は午前10時ごろにうかがいましたが、すでにほぼ満席。視界に入る限りすべて女性で、みなさんお茶をいただきながらおしゃべりを楽しんでいます。

予約もできるのですが、開店間際はいつも長蛇の列で、なんと1時間前から並ぶ人もいるんだそう。

手づくりのケーキはもちろん、午前中は英国の伝統・イングリッシュブレックファーストや、シナモントーストなどのモーニングメニューがお勧めで、午後（14時30分～）はアフタヌーンティーが大人気ですが、本日のお目当ては、こちら。

紅茶にクリーム＆スコーンがセットになった『クリームティーセット』です。スコーンと紅茶は種類が選べます。悩んだ末、イングリッシュスコーン（プレーン）とオリジナルスコーンのチョコレート、そして紅茶はセイロンティーをチョイス。暑くて疲れ気味だったので、クリームはリッチな正統派クロテッドではなく、ホイップクリームにしてみました。

イングリッシュスコーンは、ジャムやクリームをつけることを前提としたシンプルな味わい。ホイップクリームが爽やかなコクをプラスしてくれます。そしてジャムが可愛いアクセント。さっくりとした味わいは安定の美味しさです。オリジナルスコーンは、濃厚なチョコレートが効いてます。

紅茶はポットでのサーブ。ロイヤルミルクティーではなくても、ミルクがあるのがイギリス風ですね。茶葉での提供で、こちらもシンプルながら深みのある味わい。時間が経つにつれポットの茶葉が開き、おかわりの紅茶が濃くなっていくのもイギリスらしくてgoodです。

この日は代表の笹倉稚幸（ささくらまさゆき）さんが在店で、お忙しいなかお時間を割いていただきました。笹倉さんは自らホールに立ち、誰よりも動いています。何かこだわりはありますかとたずねたら、しばらく考えたのちに「強いて言えば、紅茶の種類を増やさないこと」という答えが返ってきました。美味しいものを美味しい状態のうちに、すべてきちんと提供する。その誠実さが、SARAHさんの変わらぬ味を支えているように思います。

こちらにうかがうようになって10年近くになりますが、いつも変わらぬシンプルで上質な味わいは「これこれ！」と頷きたくなる美味しさ。近いうちにまた訪問したいです。

（取材ではSARAH様の協力により、クリームティーセットを無償で提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。）

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