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この夏までダルビッシュとバッテリーを組んでいた捕手が、今度はダルビッシュの前に立ちはだかる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有とジョナサン・ルクロイ JULY 21, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 この夏にテキサス・レンジャーズが放出した選手は、ダルビッシュ有だけではない。リリーバーのジェレミー・ジェフレスは、ダルビッシュと同じ7月31日にミルウォーキー・ブルワーズへ移った。その前日には捕手のジョナサン・ルクロイが、コロラド・ロッキーズへ移籍した。

 昨年の夏、ルクロイはジェフレスとともに、ブルワーズからレンジャーズへやってきた。そして、昨年8月から今年7月にかけてダルビッシュが登板した33試合のうち、63.6%に当たる21試合でバッテリーを組んだ。

 ロサンゼルス・ドジャースとロッキーズは、どちらもナ・リーグ西地区のチームだ。後半戦はまだ対戦していないが、9月7日~10日と9月29日~10月1日に顔を合わせる。ロッキーズはワイルドカードの2番手に位置しており、このままポストシーズンに進んでワイルドカード・ゲームに勝てば、次のディビジョン・シリーズ(地区シリーズ)はリーグ勝率1位のドジャースと対戦する。

 ルクロイはこれまで、一度もダルビッシュと対戦していない。だが、ダルビッシュの球をよく知っている。ルクロイの持っている情報は、ロッキーズの他の打者にも伝えられるはずだ。かつてのバッテリーメイトが、ダルビッシュの前に立ちはだかるかもしれない。

 ちなみに、レンジャーズ時代の背番号はダルビッシュが「11」、ルクロイは「25」だったが、新天地では偶然にも、2人とも「21」をつけている。

 また、ダルビッシュとルクロイは、このオフに揃ってFAとなる。来シーズンは再び、バッテリーを組んでいてもおかしくない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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