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44歳。4歳下の彼に結婚相手と見てもらえず、燃え尽きたように感じました~おみおじリポート(120)~

大宮冬洋フリーライター
今は心身ともに元気になった女性。太らない体質だそうです。(本人提供)

人生には「どんどん動けるとき」と「どうにも動けないとき」がある

※2022年5月23日追記:矢島さんはオネット外で出会いがあり、真剣交際に入ったという連絡がありました。当然ながらお見合い申し込みを停止しています。ご了承ください。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 人生には「どんどん動けるとき」と「なぜか動けないとき」がある気がします。後者はいわゆるスランプですね。大きな失敗やショックが原因で意気消沈して何をする気にもなれない時期もあります。逆に、離職や離婚をきっかけにして気持ちが吹っ切れてやたらに元気になることも。不思議なバイオリズムです。

 東京の実家で暮らしながら歯科衛生士として働いている矢島恭子さん(仮名、44歳)は、仕事面では何度か転職もしてキャリアアップ。現在は臨床ではなく歯科に関するコンサルタントのような立場にいます。意欲と機会に恵まれ、動き続けた結果です。

 一方のプライベートでは「動きがいい」とは言えません。35歳から付き合っていて同棲もしていた年下の恋人に40歳のときに振られた過去があります。貴重な5年間、もっと早くに別れていればよかったのに……。でも、結婚を強く切り出して、好きな人に逃げられてしまうのが怖かったのでしょう。どうにも動けないときってありますよね。

「4歳下の彼にとって私は結婚相手ではなかったようです。別れたときは燃え尽きてしまったように感じました」

書道、華道、落語など古典芸能が好きな矢島さん。今年の書初めは「創造の創」でした。「右の練習のほうが思い切り書けました。全然修行が足りません」。今年は書だけでなく結婚生活も創りましょう!(本人提供)
書道、華道、落語など古典芸能が好きな矢島さん。今年の書初めは「創造の創」でした。「右の練習のほうが思い切り書けました。全然修行が足りません」。今年は書だけでなく結婚生活も創りましょう!(本人提供)

初対面の人に「共感できない」「好きになれない」と感じるのはむしろ普通です

 彼と別れた後、婚活パーティーに参加したこともあるという矢島さん。でも、マッチングした男性から3回目のデートで「親に会ってほしい」と言われ、気持ちが追いつかなかったそうです。

「まだ好きにもなっていない人と結婚するのは無理です……」

 そんなときに見つけたのが本連載。僕の文章に共感して集まる人たちとの出会いならば安心だな、と思って参加してくれたそうです。

「結婚に求めるものもやっぱり『共感』です。仕事で疲れたときや何かを達成したとき、お互いに寄り添えるような相手がいいなと思います」

 そう言ってもらえるのは嬉しいし、オネットを再び動き始めるきっかけにしてほしいです。でも、共感というのは長い時間と苦楽をともにして生まれる一面もあります。婚活で知り合った初対面の男性をかつて同棲もしていた元恋人と比べてしまったら、「共感できない」「好きになれない」と感じるのは当然です。

こちらは華道の作品。「投げ入れという、剣山などを使わずに自然に挿していくいけ方でいけています。丸い壺型の花器を使っている為、四方に広がりのあるおおらかな作品になりました」(本人提供)
こちらは華道の作品。「投げ入れという、剣山などを使わずに自然に挿していくいけ方でいけています。丸い壺型の花器を使っている為、四方に広がりのあるおおらかな作品になりました」(本人提供)

老親の心配をするならば、自分が幸せな家庭を作って親を安心させてあげるべき

 恋愛と結婚はなかなか前に進めていない矢島さん。生活自体は充実しているようです。現在の習い事は華道。様々なスタイルで花を飾っています。古典芸能全般も好きで、特に落語に夢中です。

「寄席には月2回ぐらい足を運んでいます。独演会も含めると多いときは月5回、落語を楽しんでいます。ひいきにしているのは柳家さん喬さんと喬太郎さんです」

 幼稚園から高校まではクラシックバレエを習っていたという矢島さん。今はバレエではなく岩盤浴ヨガで体調を整えています。心身の健全さはZoomでのインタビューでも感じました。

 結婚相手に求めるものは「共感」以外には特にありません。いい姿勢ですね。ただし、一人っ子なので、東京在住の両親のためにできれば首都圏に住み続けてあげたいとのこと。それ、お父さんかお母さんの希望なのでしょうか?

「いえ。遠くに行かないで、とは特に言われていません」

 うーん、なるほど……。同じく一人っ子のマチコ先生の意見を聞きましょう。

「矢島さんは明るくてキレイだし、ちょっとマニアックな趣味もあります。刺さる男性の心には刺さるでしょう。でも、年齢的には切羽詰まっていると認識してください。まずはご自分が家庭を作って親を安心させてあげることが先決です」

 住み慣れた地元から離れたくないのは人情ですよね。20代ならばそれでも同級生などと結ばれる機会は多いでしょう。でも、年齢を重ねると、価値観が合って生理的にも無理じゃない独身の異性との出会いは広く求めなければなりません。

 愛情と信頼関係を築ける結婚相手であれば、実家から遠くに住むことになったとしても矢島さんの親のことも必ず気遣ってくれます。それこそが本当の親孝行です。矢島さん、仕事並みに視野を広く持ち、果敢に婚活をしていきましょう!

学生時代の先輩たちと相模湖を見ながらBBQ。「私が持っているトマホークステーキ肉は、YouTubeを見ながら45分かけて焼きました」(本人提供)
学生時代の先輩たちと相模湖を見ながらBBQ。「私が持っているトマホークステーキ肉は、YouTubeを見ながら45分かけて焼きました」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。矢島さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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