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41歳。「友だちの旦那は公務員」と比較され、3年間の結婚生活が終わりました~おみおじリポート187~

大宮冬洋フリーライター
離婚から3年が経ち、晴れやかな気持ちで婚活を再開しています。(本人提供)

アプリで「いいね」をもらっても、自分も「いいな」と思えることは多くありません

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「元気で明るいパートナーがほしくてマッチングアプリを利用しています。『いいね』をもらえることもありますが、僕が『いいな』と思う人とはなかなかマッチしません。オネットならば自分の考えの枠組みを超えた人と会えるかもしれないと思って参加しました」
 前向きさとふてぶてしさを両方感じさせる志望動機を話してくれるのは関東地方在住の鈴村駿介さん(仮名、41歳)。東京にあるIT企業の正社員ですが、出社するのは半年に一度しかないとのこと。コロナ禍で広まったリモート勤務が浸透している会社のようです。
 鈴村さん自身、ネット時代の申し子のような経歴。早稲田大学を中退後に渡米し、帰国後はウェブマーケティング関連の仕事を一人でやっていました。
「フリーランサーとして5年、自分で立ち上げた会社の経営者として7年間働きました。父親が飲食店を経営していたので、自分も自営業が合っていたのかもしれません。僕は一度『やる』と本気で決めたら結果が出るまで努力できます」

会社員になる前はウェブ関連のセミナー講師もしていた鈴村さん。生きる力が強い男性です。(本人提供)
会社員になる前はウェブ関連のセミナー講師もしていた鈴村さん。生きる力が強い男性です。(本人提供)

結婚相手を安心させるために頑張って就職活動。会社員になったけれど……

 そんな鈴村さんには結婚歴が一度あります。相手を安心させるために頑張って就職活動をして会社員になったそうです。
「前妻は僕以上に努力家のフリーランスの女性で、休みなく働いては体調不良でダウンすることが続きました。僕も会社員とは言え大企業勤務ではありません。彼女にはそれも不安材料だったようで、『友だちの旦那さんは公務員なのに』と比較されてしまうこともあり、一緒にいてもこれから先に明るい未来はなさそうだと話し合い、3年間続いた結婚生活を終わらせました」
 自分が精神的にも経済的にも不安な人はパートナーには安定を求めがちですよね。前の奥さんは、30代半ばにして初めて会社員になった鈴村さんの強さを評価するほどの余裕がなかったのでしょう。
 ちなみに鈴村さんは順調にキャリアを重ねて、現在の勤務先では完全在宅勤務と年収600万円という待遇を得ています。ただし、不幸な結婚生活が続いていたら鈴村さんはこのようには力を発揮できなかったかもしれません。

田舎好きな鈴村さん。海外旅行でも雄大な自然を満喫することが多いそうです。ハワイのマウイ島にて。(本人提供)
田舎好きな鈴村さん。海外旅行でも雄大な自然を満喫することが多いそうです。ハワイのマウイ島にて。(本人提供)

可愛いキャラの扉を開いてみたら? お姉さんキャラとの相性が良いかも

 仕事で自社および顧客企業を精力的に分析している鈴村さん。でも、自分のことにはなかなか客観的になれないようです。
「年上には気を遣ってしまうことが多いので、年下の可愛い系の女性との出会いを望んでいます。前の奥さんがスラッとしたキレイ系だったこともあり、美人は冷たい気がしてしまうのです」
 偏見というか先入観ですね。鈴村さん自身がスマートな外見なのに中身は「可愛い系」です。マチコ先生が厳しめに指摘します。
「数年程度の年齢差を気にするのは20代ぐらいまでですよね。大人になったら、年下でも自分よりもはるかにしっかりした人を見つけられるものです。鈴村さんは若々しくて面白い人だなと思います。可愛いキャラの扉を開いてみたらいかがでしょうか。有能なお姉さんキャラの女性との相性が良い気がします」
 僕も同意見です。鈴村さんが努力家であることは認めますが、はっきり言って頼りたい感じの人ではありません。年下キャラの女性と結ばれてしまうと、前の結婚と同じ轍を踏みかねないと思います。お見合いや交際の参考にしてください。

178センチ67キロ。「オンラインで話しているともっと小柄だと思われます。僕は謙虚な人柄だからなのでしょうか」と鈴村さん。「可愛い系はあなた自身です」とマチコ先生から見抜かれていました。(本人提供)
178センチ67キロ。「オンラインで話しているともっと小柄だと思われます。僕は謙虚な人柄だからなのでしょうか」と鈴村さん。「可愛い系はあなた自身です」とマチコ先生から見抜かれていました。(本人提供)

温泉、サウナ、ドライブ、美術館。プライベートのテーマは「癒し」です

 鈴村さんは実家で母親と2人暮らし。ただし、「生活時間帯が異なるのでルームシェア状態」とのこと。自分のことは自分でやっているそうです。
「両親は離婚していますが、一人っ子の僕はどちらとも良好な関係を続けています。パートナーの女性と暮らしている父親ともたまに食事に行っていますから」
 きさくで丁寧なのにマイペースな鈴村さん。仕事や資格試験勉強にまい進しているので、プライベートでは「癒し」がテーマとのこと。
「サウナや温泉が好きです。美味しいお酒を飲んだり、ドライブをしたり、旅に出たり、美術館に行ったりするのも気分転換になりますね。自分の時間を大事にしているので誰とでも仲良くなるわけではなく、数人の友だちと深い付き合いをしているつもりです」
 鈴村さんが若々しくて健康的なのは自己管理能力が優れているからなのでしょう。彼に寄りかかるのではなく、同じぐらい自立していて仕事にも生活にも努力ができる女性が似合いそうだなと改めて思いました。

「ドライブは静岡や山梨方面も好きですが、長野方面へドライブに行った時に撮ったお馬さんです。動物にも癒やされます」(本人提供)
「ドライブは静岡や山梨方面も好きですが、長野方面へドライブに行った時に撮ったお馬さんです。動物にも癒やされます」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。鈴村駿介さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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