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10tトラックの運転手。愛車はハスラー。働き者の女性と支え合って暮らしたい~おみおじリポート186~

大宮冬洋フリーライター
44歳。挫折を乗り越えて天職を見つけました。婚活中です。(本人提供)

非の打ち所がない美男美女を誰もが結婚相手として求めているわけでありません

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 いろんな人の婚活を応援しながら観察していると、「蓼食う虫も好き好き」という諺は現代社会の男女にも当てはまると実感します。非の打ち所がない美男美女を誰もが結婚相手として求めているわけではなく、ややマニアックな特技や個性的な外見などが刺さる人には刺さるのです。病歴などが共感ポイントになることすらあります。
 年齢を重ねるほど、僕たちは「味わい深さ」を求めるようになるのかもしれません。弱みや悲しみや挫折経験を抱えながらもたくましく生きてきた人に優しさや強さを感じたり。人生を共にするならばそういうパートナーのほうが安心するのでしょう。

スーツは着慣れないとのことですが、体格がいいので似合っています。藤波さん、彼女ができたらたまにはビシッと決めてデートしましょう!(本人提供)
スーツは着慣れないとのことですが、体格がいいので似合っています。藤波さん、彼女ができたらたまにはビシッと決めてデートしましょう!(本人提供)

高校中退からの失意の日々。「このままじゃいけない」と一念発起して始めた仕事

 東海地方で正社員のトラック運転手をしている藤波直樹さん(仮名、44歳)にも若い頃に挫折経験があります。高校を中退した後で高卒認定試験には合格したものの大学には行けなかったことです。
「アルバイトをしながらの実家暮らしが長く、20代は棒に振ってしまったと感じています。30歳になったときに『このままじゃいけない』と一念発起して宅配の仕事を始めました」
 人見知りで不器用なところがある藤波さんは、基本的に一人で働ける仕事が性に合っていたようです。安全運転を心がけながら、好きな音楽やラジオ番組を聞きながら、ときには一人カラオケを楽しんでいます。

東海地方在住の藤波さん。一眼レフカメラでの風景撮影が趣味で、「浜名湖越しの富士山」という作品を送ってくれました。(本人提供)
東海地方在住の藤波さん。一眼レフカメラでの風景撮影が趣味で、「浜名湖越しの富士山」という作品を送ってくれました。(本人提供)

仕事でトラックを運転しているけれど、プライベートは軽自動車です

 運転の仕事に慣れた藤波さんは「より稼ぐために」大型免許を取得。33歳のときにトラックの運送会社に入りました。そこで7年間修業して、今の会社は3社目です。
「勤務は規則正しくて、朝8時から夜7時まで。近距離輸送なので夜勤はありません。土曜には出勤することが多いですが、日曜日は必ず休みです。働きやすい職場なので長く続けられそうだなと思っています」
 一人暮らしですが料理や洗濯は苦ではないという藤波さん。具沢山の味噌汁を毎日のように作って食べているそうです。
「趣味はドライブと写真撮影です。仕事で10トントラックを運転しているので、プライベートで大きな車を運転したいとは思わなくなりました。今は軽自動車の『ハスラー』に乗っています。ヘッドライトが丸くて可愛いですよ。風景や祭を撮影するのが好きです」

藤波さん自作の豚汁。色合いはいまいちですが味は良いとのこと。パートナーができたら作ってあげたいそうです。(本人提供)
藤波さん自作の豚汁。色合いはいまいちですが味は良いとのこと。パートナーができたら作ってあげたいそうです。(本人提供)

ややコワモテの外見と職業。愛車がハスラーで自炊好き。女性からすると好印象です。

 藤波さんの話をにこやかに聞いていたマチコ先生。見た目の良さとギャップが藤波さんの強みの一つだと指摘しました。
「清潔感があってシュッとしていますね。黙っているとちょっとコワモテにも見えますが、愛車がハスラーでお味噌汁を作っているなんて、女性からすると好印象です」
 恋愛経験は10代の頃に何度かあったぐらいだと明かす藤波さん。女性との会話やデートに慣れているわけではありません。「誰かと一緒に人生を歩みたい気持ちは年々強まっている」そうですが、経験が浅い分だけ女性に求めるものはやや的外れです。
「結婚生活で一番大事だと思うのは会話の相性です。僕は三脚を立てて一眼レフカメラで撮影をするような古いタイプなので、年上のほうが共通の話題がありそうだなと思っています。食の好みも大事ですよね。僕はキュウリだけはすごく苦手なので、強制されるのは困ります」
 藤波さん自身が口下手なので、会話に関しては「相性」ではなく「歩み寄り」の謙虚な姿勢が大事だと僕は思います。そして、一眼レフカメラが好きなのは40代後半以降とは限りません。苦手な食べ物が1つや2つあるのは普通なので、「キュウリを強制されたくない」などと口にする必要はありません。他に何かありませんか?
「以前の職場にすごく頑張っている女性のトラック運転手がいました。残念ながらご縁はありませんでしたが、働き者の女性を応援したい気持ちは変わりません」
 それ、いいですね! とても自然なポイントです。あとはマチコ先生のアドバイスを素直に聞けば、良き相手に巡り合える気がします。

こちらも藤波さんの写真作品「浜松市越しの富士山」。ちなみに藤波さんはトラックの運転さえできれば東海地方に住み続けられなくてもいいそうです。結婚したら、別の山を撮りに行きましょう!(本人提供)
こちらも藤波さんの写真作品「浜松市越しの富士山」。ちなみに藤波さんはトラックの運転さえできれば東海地方に住み続けられなくてもいいそうです。結婚したら、別の山を撮りに行きましょう!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。藤波直樹さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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