韓国でも「寒すぎて…」 屋内ダンボールゲートを作り上げた猛者が話題 ネット民「まさに神の手」
韓国・ソウルでは当地の寒さを「ソベリア」ともじる時がある。
まるでシベリアばりの寒さ。頭文字をソウルのソに変えて呼ぶ。時に大手新聞が「ソベリアになったソウル」と表現して酷寒ぶりを伝えることすらある。
この1月もそうだ。日本と同じく韓国でも寒波による猛烈な寒さが大きなニュースとなっている。
1月24日から2日間のソウルの最低気温はマイナス16.6度、マイナス17.0度。26日以降は少々落ち着いたものの、それでもマイナス9.0度(26日)、マイナス8.5度(27日)、マイナス10.9度(28日)、マイナス7.9度(29日)とかなりの冷え込み(韓国の気象庁データ)。
要は"同じ低気圧(寒気)の影響"というところだ。
そういったなかでSNSでは「暖房費(電気・ガス)をどう抑えるか」がシェアされているという。
韓国メディアでは「冬季の室内温度は18度から20度」「それ以上の温度だと暖房費用を15%上昇させる」などと報じられている。
いっぽうで「あまり屋内外の温度差があると免疫力が落ちる」「しばしの外出の際はむしろ電源を切らず、ある程度室内温度を保っておいたほうがよい」とも。
それだけでも体調が狂うほどの酷寒のなか…当地のネット上で大きな話題となっているネタがある。
「防寒対策としてめちゃくちゃ精度の高い『屋内ダンボールゲート』を作った」
オンラインコミュニティ(ネット掲示板)に写真をアップしたA氏の自宅の玄関から部屋に入るまでのスペースに設置されている。
韓国のネット掲示板でこの写真がアップされるや、大きな話題に。地上波「MBC」が25日も番組で取り上げた。
天井の形に沿った斜めの線に、カーテンレールの幅もしっかりフォロー。まったく隙間のない完璧なつくりだ。2重にドアが開く構造からもその徹底ぶりがうかがえる。
完成した「中門」の写真をアップした制作者A氏のコメントがまた韓国のネット民を驚かせた。
「自分なりに細部にこだわって作ったので3時間かかった。あまりに寒いので作った。確実にこれがあるのとないのでは寒さが違う」
3時間でこれを! 韓国のネット界隈では「神の手」「没頭して3時間で作らせるほどに"中門"は重要ということ」といった声が挙がっているという。
段ボールの断熱効果は日本でも言われているところ。アウトドア防災ガイドのあんどうりす氏によれば発泡スチロール、空気緩衝材、銀マットと並び「自然界最強の断熱材である動かない空気層を内部に含む」という。
寒波の備え 水道管の凍結対策を 自治体情報を活用して、被災後の詐欺や高額請求も防ぐ
(了)