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保育園の給食は食べるのに、家では食べてくれないのはなぜ?子どもの心の中を知れば納得!

しん先生保育士 チャイルドカウンセラー

こんにちは、子育てをする皆さんのために役立つ情報を簡単に、わかりやすく発信することをモットーにしている保育士のしん先生です。

食事の悩みはさまざまあり、好き嫌いなく何でも食べてくれたらどんなに助かるだろうと思うこともあるでしょう。食べる量が少ないと大きくなれないから心配、食事が終わるまで1時間もかかるなど悩みはそれぞれです。

保育士もあの手この手で日々工夫しながら食事の介助をしていますが、食事に関しては時々苦労することもあります。しかし子どもも頑張っています、そんな子どもの心の中を知れば気持ちが楽になるかもしれません。

子どもの気持ちを考えながら、保育園での援助術も紹介していきたいと思います。

なぜ家では食べてくれないの?

一番の違いはやはり環境です、保育園ではお友達と一緒に食べています。子どもは小さいながらも周りをよく見ています、自分が食べたくない時でもお友達が美味しそうにパクパク食べていると「食べてみようかな、、、」となるのです。

保育園と家の環境を同じにするのは難しいので、できるだけ近づけるように心がけてみましょう。

”食事の時間は楽しい時間”

大人も一緒に楽しい時間を共有しましょう、子どもがあまり食べたくない様子でもしばらくは見守るようにして、大人は「美味しいね」と美味しそうに食べていれば、子どもも食べる気になります。大人は我慢強く待ってみてください、楽しい雰囲気づくりが大切です。

他には、子どもに対する言葉がけです、毎回「食べないと大きくなれないよ」「早く食べて」とついつい言いたくなりますが、子どもにプレッシャーをかけてしまうと逆効果です。

保育園では子どもの気持ちに寄り添いながら、「〇〇は苦手なのね、じゃあ一口食べたらデザートにしようか?」などと対応しています。家で同じように対応するには気持ちに余裕がなければいけませんし、根気も時間も必要になってきますね。

保育園での援助術とは

子どもはよーくわかっています、先生は自分がごねても絶対にきいてくれないけれど、ママやパパはごねればなんとかなるだろうと。

保育園では月齢に応じて細かく食材の大きさやかたさにも配慮されており、子どもが食べやすいようになっています。子どもが食べてくれないのには必ず理由があるはずです。

保育士は、食べる順番を変えてみたり、その日の体調や気分などを考慮しながら量を調節したりしています。好き嫌いに対しては少しでも食べられたら物凄く褒めています。子どもは見た目にも左右されるので、子どもの目の前で「じゃあこれだけだったら食べられる?減らしてみるね」とお減らしします、子どもは自分の気持ちがわかってくれたことで(少しだけなら食べてみよう)となるのです。

3歳以上になれば言葉で気持ちを伝えることができるので保育園では、少ない量のおかず、多めの量のおかずなどを用意して子どもに見せて「どれがいい?」と子どもに選ばせています。そうすることで自分が選んだからと納得して完食できることが多いです。

まとめ

どうしても食事に関しては力が入ってしまうもの。親なら当然であり、気持ちがよくわかります。その時はどうしても食べさせなければと思ってしまいますよね。

大人も子どもも一緒です、お腹が減れば食べます。たとえ体が小さく、あまり食べなくてもあまり心配しなくてもよいことが多いです。

本当に食べない子も今となっては別人のように食べているという子をたくさん見てきました、なのであまり力を入れすぎず気楽にしていた方がいいかもしれません。

食べ過ぎで悩んでいるという方もいますので悩みはそれぞれですが、どうしても気になる場合は、保育士に相談するのがよいでしょう。

保育士 チャイルドカウンセラー

現役保育士。10年以上保育園で働いている。大規模保育園と小規模保育園で働いた経験あり。常に子どもに寄り添う保育を心がけ、職場の人間関係を大切にし、感謝の気持ちを忘れない。子育てをする人のためになり、知りたい情報をわかりやすく発信しています。

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