【3.11】気づいたら被災者になっていた…在宅避難生活で困ったこと・あってよかったもの
東日本大震災が発生してから、今日で13年。
今回は、福島で被災し、在宅避難生活を経験したスタッフのエピソードをご紹介します。
家族と連絡が取れない
発災時は学校にいました。幸い家が近かったので帰宅したものの、家族とは一切連絡が取れませんでした。
緊急時の集合場所など考えたこともなかったし、突然何もかもが遮断されたように感じ、世界から孤立しているような感覚でした。
結果的には自宅で無事に再会できましたが、安心すると同時に、携帯が使えないとこんなにも不便なのか…と痛感しました。
お風呂に入れない
震災直後だけはガス・水道が使えたので、母の指示で即バスタブにお湯を張り入浴。
まもなくガスと水道が使えなくなりました。
ただでさえ不安だらけの状況で、お風呂に入れないのは想像以上のストレスです。
たった数日でも、です。
汗ふきシートの備えは定番になってきていますが、同時にドライシャンプーなどの「洗髪用グッズ」の用意をおすすめします。
仮設トイレは無理でした
公共施設の区域には仮設トイレができました。
ただ、当然流せるわけではないので、抵抗感しかありません…。
幸い、自宅のトイレはバケツで流せたので、浴槽の水を使って流していました。
最初に水を確保しておいて本当に良かったです。
ちなみに水道が復活したのは、1週間くらい経ってからでした。
あったのに使えなかった寝袋
余震が続き、寝たくてもすぐ目が覚めます。
はじめは揺れるたび、外に避難もしていました。
そんな中で安心して布団で眠ることはできず、ほぼソファやカーペットで寝ていました。
自宅には寝袋もありましたが、普段から使っていたわけではないので、間違いなく埃っぽいと判断し使いませんでした。
私はアレルギー性鼻炎なので、もし使っていたら大変なことになっていたと思います…。
とにかく必要だと思ったもの
3月は、福島では寒い季節です。
ストーブをつけ、常に毛布にくるまる生活でした。
包まれていると安心感もあります。
また、何かしら食べ物を口に入れていたことで、より気持ちを落ち着かせることができました。
いろいろ備えようと思うとキリがないですが、在宅避難でとにかく必要だったのは「食料」、そして「寒暖差に対応できるグッズ」でした。
これらがあるだけで、精神的にも落ち着くはずです。
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少しの知識が防災につながる
震災から10年以上の歳月が流れ、当時の記憶が薄れているにも関わらず、未だに恐怖心だけはどこかに残っています。
実際に被災地で過ごすことになってしまったら、誰しもが落ち着いてはいられないはずです。
予期せぬ災害発生に備えて少しでも落ち着けるよう、いまできることをしていきましょう!
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