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赤い鳥にいた4羽が青い鳥に集結。千葉ロッテにやってきた2羽は青い鳥の傘下で一緒だった

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、J.ジョーコ、R.グリチック、S.オ Jul 6, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「赤い鳥」でチームメイトだった4人が、「青い鳥」で再びチームメイトになった。

 今オフ、トロント・ブルージェイズに加わった選手のうち、アレドミーズ・ディアスランダール・グリチックスンファン・オ(呉昇桓)の3人は、昨シーズンまでセントルイス・カーディナルスでプレーしていた。同じく新加入のハイミー・ガルシアも、一昨年まではカーディナルスにいた。

 ディアスとグリチックは、別々のトレードでブルージェイズへ移った。オとガルシアはオフにFAとなり、ブルージェイズと契約した。チームメイトが移籍先で再びチームメイトになることは珍しくないが、同じトレードで移った選手を含まない4人の再集結は、あまりない気がする。

 カーディナルスの40人ロースターには、ブルージェイズから移籍した――ディアスたちとは逆方向に「青い鳥」から「赤い鳥」へ移った――選手が3人いる。ドミニク・リオンブレット・シーセルコナー・グリーンの3投手がそうだ。だが、ブルージェイズにいた当時は、2016年6月にシーセルとグリーンが傘下のダニーディン・ブルージェイズ(A+)でチームメイトになっただけで、3人が揃うことはなかった。リオンとグリーンは、グリチックと交換にカーディナルスへ移籍した。

 ディアスとグリチックは野手、オは救援投手、ガルシアは先発投手だ。4人が揃って出場したのは2016年の6試合。結果は2勝4敗だった。

 ちなみに、今シーズンから千葉ロッテ・マリーンズでプレーするマット・ドミンゲスマイク・ボルシンガーは、2016年の夏にブルージェイズ傘下のバッファロー・バイソンズ(AAA)でともにプレーした。ドミンゲスはエドガー・オルモスとチームメイトになるのも、今回が初めてではない。2011年5月にフロリダ・マーリンズ傘下のジュピター・ハンマーヘッズ(A+)に揃ったのに続き、昨シーズンは開幕から閉幕まで、2人ともボストン・レッドソックス傘下のポータケット・レッドソックス(AAA)で過ごした。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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