オールスター捕手が球団史上最高額の契約をゲット。各球団の最高額は? 次に球団記録を塗り替えるのは?
3月21日、カンザスシティ・ロイヤルズは、正捕手のサルバドール・ペレスと4年8200万ドルの延長契約を交わした。期間は、2022年から2025年まで。5年目の2026年は、年俸1350万ドルの球団オプションだ。破棄する場合、ロイヤルズはペレスに200万ドルを支払う。
ロイヤルズ一筋にプレーしてきたペレスは、5月に31歳の誕生日を迎える。これまでにゴールドグラブを5度、シルバースラッガーを3度受賞。オールスター・ゲームには6度選ばれている。2015年のワールドシリーズでは、MVPに選出された。今年は5年5250万ドルの5年目なので、契約を延長しなければ、シーズン終了後にFAとなるはずだった。
今回の契約は、アレックス・ゴードンの4年7200万ドル(2016~19年)を上回り、ロイヤルズ史上最高の総額となった。ゴードンはキャリアを通してロイヤルズでプレーし、昨シーズン限りでユニフォームを脱いだ。
各球団が選手と交わした最高の総額は、以下のとおり。6球団の最高額は3億ドルを超える一方で、ロイヤルズを含む5球団の最高額は1億ドルに届いていない。
次に球団史上最高額を更新しそうなのは、ニューヨーク・メッツだ。今オフにクリーブランド・インディアンズから移籍したフランシスコ・リンドーアは、シーズン終了後にFAとなる。メッツは今シーズンのためだけでなく、契約延長を視野に入れ、リンドーアを手に入れた。
現在、メッツとリンドーアの代理人は交渉を行っている。おそらく、総額は3億ドル前後になるだろう。メッツの最高額は、デビッド・ライトの8年1億3800万ドル(2013~20年)――2年前にジェイコブ・デグロームと交わした延長契約は5年1億3750万ドル(2019~23年)――なので、倍以上となる。ただ、リンドーアは交渉期限を開幕までとしていて、それまでにまとまらなければ、FA市場に出るつもりらしい。