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安芸キャンプのテーマは「GO GET IT!」 育成選手も負けずにチャンスをつかみ取れ

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
1月下旬、届いたばかりの新しいグラブを手に笑顔の育成4年目・阪口哲也内野手

2月になりました。沖縄県宜野座村で、高知県安芸市でタイガースのキャンプがスタートしています。まだ現地へ行けていないのでテレビの情報ですが、沖縄は暑そうですねえ。うらやましい。安芸キャンプの様子が聞ければ、また報告させていただきます。

さて、きょうは鳴尾浜の小虎ファンの皆様にうかがった話をご紹介します。先月末、鳴尾浜のスタンドで自主トレを見学中の方に『今年ぜひ活躍してほしいと期待する選手は?』と聞いてきました。唐突な質問にもかかわらず、さすがのお答え。中には毎日のように練習をご覧になっている方もありますからね。

緒方選手が一番人気

「緒方いいですねえ!盗塁の1歩目が速くなってきた。以前は様子を見て走り出していたけど、フェニックスリーグとかで速くなったと思う。自信がついたんでしょう。きっと人気が出ると思いますよ。小動物系でかわいいし(笑い)」◆30代女性

「緒方選手です。足と、あの守備で“伸びるんじゃないか”と思っていました。ドラフトの時、あの順位(6位)でよく取れたのはケガしていたからですかね」◆20代女性

「緒方選手は一番の注目。走攻守、全部揃ってる!スタメンで使ってほしいですね。大和よりいいかも。もし福留がよかったら福留ライト、マートンがレフト、緒方をセンターで。内野では上本がいいと思います」◆40代男性

投手陣は秋山、歳内

「尼崎の星、歳内くん!真っすぐのスピードを上げて活躍してほしい」◆60代男性

「西村憲ちゃん。今年は1軍で見たい、去年よりももっと。今、いっぱいいっぱいやと思う。先発や中継ぎやと言われて気持ちがついていってないかも。早く決めてあげてほしい」◆20代女性

「玉置隊長に期待。鳴尾浜から、甲子園の守護神へ成長してもらわないと。キャンプは沖縄かと思ったのに残念。安芸へ見に行きまっせ!」◆30代男性

「秋山投手。今年は勝負どき。先発ローテに入って活躍してほしい」◆20代女性

「秋山、歳内に頑張ってほしい。ローテーション足りないから。私の考えですけどローテ4番目に1人、トレードで獲ってもらいたい。そして5、6番目を秋山や歳内、鶴、岩本、それに岩田や榎田といった選手で競ってほしい。一番期待しているのは呉昇桓。多分やると思いますよ。今回の補強はうまくいったと。あとは岩貞ですね。安芸でじっくり力をつければ」◆40代男性

育成選手にも期待大

「阪口くんを支配下にしてあげて。去年3割打ってたのになあ。(藤井宏選手や穴田選手が退団し)1人になって寂しいやろうけど頑張ってほしい」◆60代男性

「育成選手みんな。去年チャンスをつかみ切れなかった島本、阪口には今年こそ!腰痛を抱えて、しかも捕手が大人数で大変だけど原口にはまずファームで正捕手になってほしい。それと驚きの育成契約だった伊藤和。1年以内に支配下へ戻れる活躍を期待します。全員が支配下登録ってのは…無理ですかね」◆50代男性

一二三、森田、伊東隼、小豆畑の活躍を

「1軍にいってほしいのは一二三。もしすぐに帰ってきたとしても、雰囲気はわかるはず。味わって成長するだろうし」◆30代女性

「一二三選手に期待しています。去年のケガがもったいなかった!ことし頑張れば1軍に行ける」◆20代女性

「良太選手と言いたいけど、森田選手。未来の4番候補に。あとは中谷とか、クリーンアップを打てる若手が出てきてほしい。それに西田選手も1軍で打って」◆20代女性

「伊藤隼太選手。あの強い体はすごい。注目しています。1軍での活躍を期待。それと白仁田投手も今年は1軍で投げてほしい」◆20代男性

「小豆畑。激戦区の捕手争いを勝ち抜け!」◆50代男性

北條、横田の若い戦力も楽しみ

「北條くん。高校の時から応援しとったからね。今年は頑張るでしょう。そりゃやっぱり魅力はバッティングですね、豪快な。元木みたいになるのかなと思う。あんまり小さくまとまらんようにしてほしい」◆30代男性

「我が家は北條くん推しです。うまくなってきたし、やる気も感じるし、顔つきがいいですよね。緒方くんがどこまで伸びるかもすごく楽しみです。大和くんのライバルになるくらい来るかなー。お手柔らかにお願いしたいですけど(笑い)。新人では横田くんに注目しています!めっちゃ元気で声も出てるし、道具の片付け等、すごく気配りの出来る選手やと、自主トレ当初から感心しています。鹿児島ですし、ひいき入ってしまいます」◆間違いなく大和選手のファンとわかる40代のご夫婦

「横田選手が楽しみ。高校生ながら、あの身体能力の高そうな体格に夢が膨らみます!」◆60代男性

ホットな一二三、クールな玉置

名前の挙がった選手のうち何人かに話を聞いてきました。

一二三選手は、安芸スタートに「関係ないですよ。とにかく頑張るしかないです。ことしは1軍で頑張る!」と“1軍で”の部分に力を込めました。ファンのみなさんも、1軍で見てみたいと言っておられますよ。「はい、そう思います」。自分でも楽しみ?「そうですねっ。やっぱ、違うアドレナリンが出るでしょ?とにかく頑張る。今はその準備段階」

ファンの方にも“隊長”と呼ばれる玉置投手。「キャンプはどっちでも、やることは一緒。関係ないですよ。要は自分次第」。もう10年目?「そう10年目」と少し笑っていましたね。さすがのコメントと言いたいけど、玉置投手は昔からこんな感じです。今年もクライマックス・シリーズで投げて、去年のリベンジを果たしてください。

育成4年目の2人は決死の覚悟

阪口選手のニューグラブ2つ。名前の刺繍は手前がアルファベット、奥は漢字です。
阪口選手のニューグラブ2つ。名前の刺繍は手前がアルファベット、奥は漢字です。

阪口選手に目標を聞くと「支配下になることだけ」とキッパリ。「ほんまに頑張らなヤバイ」というけど、今まで誰よりも頑張っていましたよ。「いえ、もっとです」。去年、公式戦の打率が途中で3割をキープしていた時期も多く、時には4割近いこともありました。「でも最後は打てなかったので…」と、最終的には.277で終わったことを反省。しかし「チャンスでもあると思っています。キャンプから!」と気合は十分です。

先月22日に新しいグラブが届きました。「捕る面をしっかりさせた」という形違いのものが2つ。「今日きたばかりで、これから使い心地をみます」とニコニコ。緑の文字は自分で選んだそうですよ。今年は甲子園球場が生誕90周年で、先日発表された夏限定ユニホームも甲子園を象徴する緑色を基調としたもの。いいチョイスでしたねえ。夏にそのユニホームが着られるよう、今から猛アピールをお願いします!

島本投手は「オープン戦で投げて、結果を出す」のが今年の抱負だと言います。去年3月、オープン戦で登板機会があったものの、2四球と2ランで1死も取れずに降板。「育成の僕にはオープン戦以上のチャンスはないのに…そう思って頑張ってきたのに」と悔し涙をにじませました。でも再契約となり4年目を迎えた今季、再びチャンスをつかみに行きます。「今度は失敗しないように」。なお、一気に左投手が増えたことは「気にしていないです。全然」と涼しい顔。ルーキーにも左が3人いますが「負けないです!」と、強い目力で言い切りました。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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