中国で1日のコロナ死者は4000人超え
ゼロコロナ政策の撤廃によって感染爆発がおきた中国。コロナ規制緩和後に、ピーク時で1日の死者が4000人以上に達していたことを中国当局が明らかにした。
中国の疾病予防コントロールセンターが1月25日にHP上で新型コロナの感染状況を明かした。そこには、コロナ規制が緩和された12月8日から、春節の翌日となる1月23日までの感染の推移などが示されている。
それによれば、1日あたりの病院での死者数はゼロコロナ撤廃後から増え始め、1月2日に4000人を突破。4日には最も多い4273人に達した。その後減少し、1月23日には896人となった。
また病院における重症患者は、12月27日から毎日1万人近く増え始め、1月5日に12万8000人とピークに達した。その後は減少し、1月23日には3万6000人になった。
一方、PCR検査での陽性者数や発熱外来の患者数のピークはそれらより早く、12月中に迎えていた。
PCR検査での陽性者のピークは12月22日で、694万人。その後減少に転じた。全国の発熱外来での診断数は、12月23日がピークで286万7000人。1月23日には11万人まで減った。
また主な流行株は、オミクロン株のBA.5.2とBF.7で、新たな変異株は見つかっていないという。
中国での感染状況の不透明さが、日本をはじめとする各国が中国からの渡航者への水際対策を強める理由とされるが、今回の発表はそうした指摘に反論する意図もありそうだ。
これまでに、中国政府は12月8日から1月12日までの新型コロナ感染による死者が5万9938人、13日から19日までの死者が1万2658人と発表している。つまり、ゼロコロナ政策撤廃以降の死者はすでに7万人を超えている。