「スパルタ教育の是非」と「スパルタで教える人の心理」を心理カウンセラーが考察します。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「スパルタ教育の是非」と「スパルタで教える人の心理」というテーマでお話ししたいと思います。
はじめに、スパルタとは、教育や訓練に祭して使われる考え方であり、極めて過酷で厳格な内容のもの…のことをを指します。
で、世の中には、
スパルタで教えられるほうが実力を伸ばしていけるタイプと
スパルタで教えられると委縮して実力を伸ばしていけないタイプと
そのどちらでもない中間タイプの3種類の人間がいます。
さて、あなたは、どのタイプにあてはまるでしょうか?
自分の過去を振り返ってみて如何だったでしょう?
スパルタで教えられて実力を伸ばしていった人でしょうか?
それとも、スパルタで教えらえて実力が伸びなかった人でしょうか?
よく、「俺は、褒められて伸びるタイプだから…」なんてことを平然と言ってのける人がいますが、その言葉は、全くあてになりません。その人は、「自分は褒められるのが好きだ」と言っているに過ぎず、褒められて伸びるか伸びないかは、全くのところ、本人はわかってないことがほとんどです。
誰もが褒められるのが好きです。
よほどの変わり者でない限り、誰もが褒められると嬉しい…と感じます。
でも、褒められるのが好きな人が、褒められて実力を伸ばしていけるかどうか? は、これまた別問題です。
で、今日のタイトルに戻りますが、
スパルタで教える人というのは、自分がスパルタで教えられ、それで実力を伸ばしたものだから、他の人もスパルタで教えれば、実力を伸ばしていけるだろう…と考える人なのです。宜しいでしょうか?
スパルタで教える人は、スポーツ選手の監督やコーチに多いです。そう、スポーツ界では、選手に対し、厳しくし叱ったりする監督やコーチが多いのです。事実、スポーツ選手の中には、「監督やコーチに、褒められたことなど1度もありません」とおっしゃる人もいるくらいです。
スポーツの世界で、勝ち続けていくためには、スポーツの世界で生き抜いていくためには、厳しい練習に耐え続けていかなければならないことが多いです。だから、どうしても指導者は、スパルタになりがちです。そして、選手も、スパルタに耐えられる選手ばかりが残りがちです。
実際、生まれつき性格に詳しい私が、野球界やサッカー界を覗いてみると、教えられる側は、スパルタで教えられることに強く、「スパルタで教えられると、萎縮して実力を発揮できません」という人は、ほとんどいない…というのが実情です。
そう、ほとんどの選手が、スパルタで教えられて実力を伸ばしていける人か、どちらでもない中間タイプの人なのです。
願わくば、指導者というのは、生徒や選手の性格をよく見極め、「この生徒・選手は、スパルタで教えていったほうが実力を伸ばしていけるな」「この生徒・選手は、褒めおだてていったほうが実力を伸ばしていけるな」等と、指導方法を変えていくことが出来ればいいのですが、それはなかなか難しいでしょう。
何故なら、指導者には、生まれつき性格の知識がないことが多く、また教えられる生徒・選手側からも、「不公平だ!」等という声があがってしまう結果になることが多く、統率が取れなくなってしまう可能性が大だからです。
よって、この記事をご覧にあなたには、
自分が、スパルタで教えられたほうが実力を伸ばしていけるタイプであるのなら、スパルタで教える指導者の許へ…、
自分が、褒めおだてられたほうが実力を伸ばしていけるタイプであるのなら、褒めおだてが上手な指導者の許へ、行くことをお勧めしたいと思います。
「自分がどちらのタイプかわからない」とおっしゃる方は、自分の過去をよく振り返り、自分がどんな指導者の許で実力を伸ばしていったか考える…、もしくは、私のカウンセリングを受けるかして、タイプ判定をしていってください。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。