夫ジョニー・デップに暴力を受けていたと訴えているアンバー・ハードが、過去に、当時の恋人で写真家のターシャ・ヴァン・リーに暴力をふるい、逮捕されていたことが発覚した。

TMZ.comが報道するところによると、事件が起きたのは、2009年９月14日。シアトルの空港で、ハードとヴァン・リーは言い争いを起こし、ハードがヴァン・リーの腕をなぐって、逮捕されたということだ。翌日、ハードは裁判所に出廷したが、ふたりがカリフォルニア在住ということで、裁判所は、この事件をこれより先に進めないと判断している。ハードが出廷したワシントン州キング群の裁判所で、この事件は「家庭内暴力の聴聞」として記録されているという。

TMZ.comは、裁判所でのやりとりの記録音声も上げているが、その中で、ハードは、“アンバー・ヴァン・リー”の名で呼ばれている。ハードは2008年に、本名をヴァン・リーに改名し、2014年４月に、再びハードに戻している。ハードとヴァン・リーは、この事件の後も交際を続け、ハードがデップとつきあい始めたことで別れたと考えられている。デップとハードの婚約が明らかになったのは2014年１月。ふたりは2015年２月３日に結婚した。

７年前のこの事件が、ハードのデップに対するDV訴訟になんらかの影響を与えるかどうかは明らかでない。しかし、デップのセキュリテイガードを務めるジェリー・ジャッジとショーン・ベットの、“暴力をふるうのはハードのほうだった”という証言を後押しすることにはなるかもしれない。ジャッジとベットによると、15ヶ月の結婚生活において、ハードはたびたび怒りに燃えてはデップを怒鳴りつけたり、ボトルを投げつけたりして、引き離さなければならないことがよくあったということだ。ジャッジとベットは、今月17日の裁判に、証人として出廷すると見られている。

一方で、ハードに有利な証言も浮上した。デップのパーソナルアシスタントであるスティーブン・ドイターズとハードの、2014年のテキストメッセージのやりとりに関する件で（http://bylines.news.yahoo.co.jp/saruwatariyuki/20160603-00058395/）、そのテキストメッセージは改ざんされていないと、米西海岸時間６日（月）夜、コンピュータ犯罪コンサルタントが証言したのだ。People.comが独占入手したとされる署名入り手紙で、ケビン・コーエンという名のそのコンサルタントは、「2016 年６月５日（日、）私は、アンバー・ハードのiPhoneのバックアップをチェックしてほしいと依頼されました。彼女が定期的に行う、iPhoneの同期のためです。私は、科学捜査的観点から彼女のiPhoneのバックアップを調べましたが、これが本物であるという結論に達しました」と書いている。その文面から、依頼したのはハードと思われ、彼女はまたもや自らメディアに素材を提供したことになる。

問題のテキストは、ハードが以前からデップに暴力を受けていたことを証明するもの。そのやりとりでは、ハードが前日にデップに暴力を受けたことが言及され、ハードは「もう何度もこんなことをされている」とドイターズに訴えている。ドイターからのメッセージには、前の晩、デップがハードを蹴ったことをデップに言ったところ、デップは泣いたなどとある。ドイターズは、そのメッセージは大幅に改ざんされており、デップが暴力をふるったなどと、自分は一度も言っていないと主張している。

また、デップとハードの隣人で、目撃者だというiO・ティレット・ライトも、断固としてハードの側に立ち続けてきており、６日（月）にも、「ばかげているわ。私は痣を見たのよ。何度も。膨れ上がった唇も。頭の傷口も。いったいどれだけ証拠が必要なの？彼女には、写真も、テキストもあって、目撃者もいて、接近禁止命令も申請したのよ」と、ハードを弁護するツィートをしている。