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大谷翔平があと2打点に迫った「1試合10打点以上」の15人には、トラウトではない大谷のチームメイトも

宇根夏樹ベースボール・ライター
Apr 30, 2017(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月21日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、3打席目から6打席目まで、3ラン本塁打と犠牲フライを交互に打ち、計8打点を挙げた。最初の2打席――ヒットと一塁ゴロ――は走者なしの場面だったが、あとの4打席は、いずれも塁上に2人の走者がいた。犠牲フライの2打席は、どちらも1死一、三塁。1試合8打点もかなり多いが、二桁の打点を挙げるチャンスもあった。

 打点が公式記録となった1920年以降、ナ・リーグとア・リーグにおいて、1試合10打点以上を記録した選手は、15人しかいない。1924年9月16日のジム・ボトムリーと1993年9月7日のマーク・ウィッテンは12打点、1936年5月24日のトニー・ラゼリと1944年4月30日のフィル・ワイントラーブは11打点だ。

筆者作成
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 15人のなかには、エンジェルスで記録した選手もいる。2007年8月21日のギャレット・アンダーソンがそうだ。

 アンダーソンは、タイトルを獲得しておらず、シーズン30本塁打以上も2000年(35本)の1度きりだが、二塁打が多く、2002年の56本を含め、通算522本を数える。エンジェルス時代(1994~2008年)の1292打点と489二塁打と2368安打は、いずれも球団記録だ。アンダーソンと大谷を含め、エンジェルスで1試合8打点以上を記録した選手については、「大谷翔平の1試合8打点は、10打点と9打点を含め、エンジェルス史上7人目。その試合に負けたのは…」で書いた。

 一方、大谷のチームメイトも、1試合10打点を記録している。故障により、すでに今シーズンを終えている、アンソニー・レンドーンだ。ワシントン・ナショナルズ時代の2017年4月30日に、シングル・ヒットで2打点、ホームランで1打点、2本目のホームランで3打点、二塁打で3打点、3本目のホームランで1打点を挙げた。ちなみに、この試合でレンドーンが最初にシングル・ヒットを打った相手は、こちらも現在はエンジェルスで投げている、ノア・シンダーガードだ。当時は、ニューヨーク・メッツに在籍していた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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