「2000万円」老後不安を払拭させる最強の「財産四分法」とは
「老後が不安」と思いながらもついつい目の前の誘惑に負けてムダ遣いをしてしまうことは多いですね。
実は約2500年前を生きたブッダも経済について説いており、財産「4分法」について具体的に言及しています。
収入の4分の1は自分の生活のために使い、4分の2(半分)は仕事のために使い、残りの4分の1は将来の不幸に備えておくという考え方です。
また、別の言い伝えでは、「消費」「貯蓄」「(事業への)投資」「他者への施し」として利益を配分するという話もあります。
この教えのなかで大切なことは、稼ぎをすべて消費で使ってしまうのではなく、収入の何割かをお金を生産するために回転させるということです。それによって、将来もお金に困ることがなくなるという教えです。
また、ものおしみをせずに、他人に施しをしなければならないとも説いています。施しに関してはお布施や寄付などの金銭の提供だけではなく、ボランティアをするなどで労働を提供することでもよいそうです。
生活の糧ともなる仕事を一生懸命して、収支の均衡のとれた消費を心がけ、貯蓄に励み、お金を回転させていけば自然とお金は貯まっていくという発想です。ブッダが生きた時代は年金制度がなかった時代ですから、年金不安が広まる現代においても参考になる教えではないでしょうか。
さて、ブッダの話は商人や資産家に向けたものです。収入の半分を仕事のために使うというのは、自営業の人はぜひ参考にしたいところです。会社員の場合は、半分を消費に使い、4分の1を仕事や寄付に、4分の1を貯蓄にまわせると理想的ですね。家族を扶養しているご家庭の場合は生活費の割合がどうしても大きくなってしまいます。そんなご家庭は無理のない割合で始めてみましょう。例えば、貯蓄に10%、仕事に4%、寄付に1%などでももちろん大丈夫です。
大切なことは将来への備えを作るということです。生きていると、家族が病気になるなど数々の不幸に見舞われることがあります。そんな時にも、お金があれば、お金の不安からは解放されるのです。貯金は将来の不幸から家族を守るもの。将来不安を消し、今の生活に集中できるようにするためにも、まずは収入の中から無理のない範囲で貯め始めましょう。