番狂わせのチャンスはUAEに学べ
決戦が迫ってきた。勝てば、3位以内(プレイオフ進出圏内)の目処が立つが、敗れれば、W杯出場に黄色信号が灯る。UAEとのアウェイ戦。
昨年9月、埼玉で行われたホーム戦では1−2で敗れている。本田のゴールで先制したが、逆転負け。UAEに対しては、2015年1月に開催されたアジアカップでも延長PKではあるが、敗れている。
2連敗中だ。韓国、豪州、イラン、サウジではない。アジアで強豪の部類に入らないUAEに対してだ。これは事件だ。日本の弱体化を示す事象にも見えるが、苦手なタイプであることも確かだ。
10番を背負うO・アブドゥルラフマン等、UAEの何人かの選手は、かなり巧い。日本人選手にはない、モダンと言いたくなる斬新なテクニックがある。目の当たりにした日本選手は、素直に驚いていた。
スタンドから、その様子が鮮明になったわけではない。あくまでも気配を察したに過ぎないが、「コイツら巧いじゃん」と、精神的に遅れを招き、後手を踏んでいたように見えた。
日本には少なくとも、ボール操作術に関してはアジアでナンバーワンだとの自負がある。豪州、韓国、イラン、サウジといったアジアの強豪にも、その点で劣ることはないと。そのプライドを、格下UAEに傷つけられてしまった。面白い話ではない。そのストレスが、ピッチの選手から伝わってくるのだ。
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