【高知市】初夏を告げる風物詩「わぬけさま」!茅の輪をくぐって夏越の祓い
「夏越の祓(なごしのはらえ)」をご存知ですか?
高知では、初夏の訪れを告げる風物詩「わぬけさま」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。毎年6月30日に潮江天満宮で開催されます。
今回は、高知市内の神社でも執り行われている神事「夏越の祓(なごしのはらえ)」についてご紹介します。
高知市中心部にある「天神橋商店街」を抜け、鏡川を渡った先に「潮江天満宮」があります。
「わぬけさま」として親しまれているこの祭りは、老若男女問わず多くの人々に愛されています。
「高知の夏は、わぬけさまではじまり、しなねさまで終わる」と言われるほど、欠かせないお祭りのひとつです。
6月30日に行われる「夏越の祓」は、1月から6月までの半年分の穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。
これは、12月31日の大晦日に行われる「年越の祓」と並ぶ、年間2回の「大祓(おおはらえ)」のひとつです。
社殿前に設置された「茅の輪くぐり」は、8の字を描くように左回り→右回り→左回りの順で、くぐることで災厄を祓い清めるといわれています。
もう一つの厄払いとして、「人形(ひとがた)」と呼ばれる、人の形をした紙を使って、年齢や名前を記入して、頭の先からつま先までをなぞり息を吹きかけ、自分の身代わりとして穢れを託します。
潮江天満宮の授与所では、茅ノ葉に梅を結び付けた伝統の「梅守」も授与しています。
「わぬけさま」の祭り期間中、潮江天満宮の参道には多くの屋台が並び、賑わいを見せています。夜空に輝く提灯やライトアップされた境内の風景は、大人から子供まで楽しむことができ、高知の夏を感じながら、家族や友人と一緒に心弾むひとときを過ごせます。
「わぬけさま」は、地域の伝統を感じながら厄払いと無病息災を祈ることができる貴重な機会です。潮江天満宮の美しい風景と賑やかな屋台が織りなすこの祭りに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
潮江天満宮
住所:高知市天神町19-20
電話:088-832-2896(9:00~16:00)
公式サイト こちら(外部リンク)